ＩＴや過剰包装国際的な視点でママが作る野々市の無料誌第８弾発行 - 中日新聞

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完成した冊子を確認する高橋美乃里代表（左）と住奥美穂さん＝野々市市役所で

　野々市市消費生活センターは二十日、県内の「現役ママ」五人が取材やデザインを担当したフリーペーパー「ＣｈｏＣｏ（チョコ）」第八弾を一万部作り、配布を始めた。ＩＴなどの最新技術の利用や過剰包装の問題などを、海外の事例と比較して考えてもらう内容になっている。市内の幼稚園や小中学校、公民館などに置かれる。　（吉田拓海）

　冊子はＡ４判全カラー印刷の十二ページ。メンバーの住奥（すみおく）美穂さん（４３）が、「ユーチューバー」などのオンラインでの表現活動について、市出身の英会話講師や、県西田幾多郎記念哲学館（かほく市）職員と対談した企画など、六つの記事を掲載している。

　対談の記事では、動画を発信すると世界中と交流できる一方、個人情報の流出が懸念されると指摘。インターネットで支援者を募る「クラウドファンディング」の紹介や、フランス留学をきっかけに、日本の過剰包装に疑問をもった市在住の女子高校生の体験を載せている。

　市の委託を受け、子育て支援に取り組む野々市市の一般社団法人「はぐネット」が、「読んだ消費者がチョコっと賢くなるフリーペーパー」を合言葉に手掛けている。はぐネットの高橋美乃里代表（３９）は「さまざまな問題点を共有するのが目的。冊子を読んで、親子で話し合うきっかけになれば」と期待する。