がっしりしたたくましい背中を作りたい方、逆三角形のかっこいい背中を作りたい方はぜひ最後まで読んでいただきたい。
背筋を鍛える際に大切な5つの筋肉とその役割
広背筋は背中の中で最も面積が広い筋肉で、肩甲骨を寄せたり、下げたりするときに動き、ものを引っ張るような動作(プル動作)で積極的に使われる。
また広背筋を鍛えることで逆三角形の背中を作ることができるので、背中のトレーニングでは積極的に鍛えたい部位だ。
■大円筋(だいえんきん)
大円筋は、あまり聞いたことのない筋肉かもしれないが広背筋を補完する役割があり、広背筋同様、肩甲骨を寄せたり下げたりする作用があり、ものを引っ張る動作で使われる。
ちょうど脇の後ろあたりに位置する筋肉で、大円筋を鍛えることで肩幅が広がったような印象をつけることができるため、逆三角形の背中を作るためのいわば隠れた名脇役的存在の筋肉だ。
僧帽筋は、肩から首にかけて付いている筋肉で、前から見たときに首から肩のラインで盛り上がる部分の筋肉。肩こりを感じる部分が僧帽筋になる。
僧帽筋は肩甲骨の上げ下げや、肩をすくめる動きで作用する。背中のトレーニングでは単独で鍛えるというよりも、他の部位のトレーニングでも同時に動くので勝手に鍛えられることが多い筋肉だが、特に首から肩のラインの筋肉を大きくしたい、上背部の筋肉をボコボコと盛り上がる感じを出したい方は単独で鍛えたほうが良い筋肉だ。
■脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)
脊柱起立筋は、背中の最も下の腰あたりに位置する筋肉で、上体を前かがみから直立姿勢まで持ち上げたり、姿勢を保つ作用のある筋肉だ。
脊柱起立筋を単独で鍛えることはあまりないが、デッドリフトやその他背中のトレーニングでは必ず関与する重要な筋肉だ。
この筋肉を単独で鍛えることで、他の背中のトレーニングに良い影響がでたり、腰痛改善などにも効果的である。
三角筋(さんかくきん)は、肩の筋肉に分類されることが多いが、肩の筋肉は前部・中部・後部に分けられ、後部(リア)は背中の筋肉を鍛える際に補助的に使われることが多く、上級者では三角筋後部を背中の一部として分類し、背中のトレーニングの際に一緒に鍛えることが多い。
肘を後ろに引くような動作で作用する筋肉で、三角筋後部が発達していると、逆三角形の上辺の2つの頂点がたくましくなり、より上半身のアウトラインがカッコ良くなる。
また身体を横から見た時に三角筋後部が発達していると、上半身にかなり厚みがでて見えるという視覚的効果もある。
背筋を鍛えることで得られるメリット
・背中のシルエットを逆三角形にすることができる
・大きな筋肉なので基礎代謝が上がりやすい
・猫背が解消され姿勢が良くなる
・肩こり・腰痛の予防・改善
筋力トレーニングを始めたばかりの方は前から見える胸や腕ばかり鍛えがちだが、そればかりしていると肩がどんどん前に出てきて姿勢が悪くなり、バランスの悪い身体が出来上がってしまうのでバランスよく背筋群も鍛えるようにしよう。
背中もしっかりと鍛えることで、姿勢良く後ろから見たときもかっこいい身体づくりを目指そう。
背筋部位別の効果的なトレーニング法
自重で行う場合の背筋のトレーニング種目一覧
【No.1】広背筋(大円筋)を鍛えるチンニングとテーブルプル
10回×3セット目安
10回×3セット目安
【No.2】僧帽筋を鍛えるリバースエルボープッシュアップ
【ポイント】
上体を起こすときは腹筋の力を使わず背筋のみで体を起こす。
・トップの位置で肩甲骨を寄せるようにすると効きやすい。
10回×3セット目安
【No.3】脊柱起立筋を鍛えるバックエクステンション
【ポイント】
・この時大きく胸を張るように意識する。
【ポイント】
・トップの位置では肘を横に張るようにすると効果的。
10回×3セット目安
【No.4】三角筋後部を鍛えるサイドライズ
10回×3セット目安
ダンベルを使う場合の背筋のトレーニング種目一覧
【No.1】広背筋と大円筋を鍛えるダンベルワンハンドローイング
【ポイント】
・この時肩甲骨を広げストレッチ感を感じるよう意識する。
10回×3セット目安
【No.2】僧帽筋を鍛えるダンベルシュラッグ
【ポイント】
・ダンベルを持った時に首から肩の僧帽筋がストレッチされていることを感じるか意識する。
【ポイント】
・肩をすくめた時に僧帽筋が収縮しているのを感じながら行う。
10回×3セット目安
【No.3】脊柱起立筋を鍛えるダンベルデッドリフト
10回×3セット目安
【No.4】三角筋後部を鍛えるダンベルベントオーバーリアレイズ
10回×3セット目安
ダンベルを使う際の背中の筋肉に効かせるコツ
ここではダンベルを使う際に、初心者の方でも背筋の筋肉を意識しやすくなるコツをご紹介したい。
背中の筋肉は引いている動作(ポジティブ動作)では意識しづらく、戻す動作(ネガティブ動作)で筋肉が引き伸ばされた感覚が掴みやすいという特徴がある。
そのため、背中のトレーニング全般に言えることだが、引っ張る動作よりも戻す動作に意識を向け、ゆっくりと背中の筋肉が引き伸ばされる感覚をつかめると目的の部位に効かせることができるようになっていく。
背中のトレーニングでは引っ張る動作をすることが多いが、ダンベルやチューブなどのトレーニング器具を持つ際のグリップ(握り方)がとても重要になってくる。
特に親指にも強く力を入れ握ってしまっていると、腕に効いてしまって背中に効いてこないということが起こりがちだ。
これは親指には腕の筋肉に繋がっている神経が通っているため、親指に力を入れてしまうと、腕の筋肉を使いやすくなってしまうためだ。
そのため背中のトレーニングをする際のグリップは親指にはあまり力を入れず、小指と薬指に力を入れて引っ張ると、背中の筋肉を使いやすくなる。
小指と薬指に力を入れるように持つのがよい。
親指と人差し指を強く握ってしまうと腕の筋肉をつかいがちになる。
パンプというのは高回数を行うことで筋肉に血流が集まりパンパンに張ったような状態になることを言う。
パンプをするとその部分の筋肉が膨れて熱くなるという感覚があるので、背中の筋肉をパンプさせることで、背中の筋肉を意識できるようになる。
重い重量ではなかなかパンプしにくいので、軽めの重量で20回〜30回を数セット行うことで、背中の筋肉をパンプさせることができる。
背筋を鍛える頻度
その上で、背中を鍛える頻度は週に2回をおすすめする。
週に2回背中を鍛えると筋肉痛が取れないという方は、週に2回のうち1回を強度の高いトレーニング、もう1回を軽めのトレーニングにするなど工夫をするとよい。
日程調整が可能な方は、5日に1回程度に頻度を落として毎回高強度でやるのもおすすめだ。
頻度は決まったものはなく、その人の回復力によっても異なるので、色々と試しながら自分にあった最適な頻度を見つけるとよい。
背筋トレーニング前後のストレッチ
※トレーニング前に静的ストレッチを行ってしまうと、筋肉が緩んで高重量が上がらなくなるなどトレーニングに支障がでることがあるのでおすすめしない。
背筋を鍛える前は、肩甲骨周りをほぐすために肩を前後に揺すりながら行う「ぶらぶらストレッチ」で肩周りの筋肉をほぐし動きやすくしていく。
背筋を鍛えた後は筋肉をゆっくりと引き伸ばしていく。20秒2セットほど行うと良い。
まとめ
背中のトレーニングで大切なことは、「正しいフォーム」と「効きを感じること」だ。
特に背中は重すぎる重量だと肩甲骨の動きが悪くなるので、中程度の重さで行うことがうまく筋肉に効かせるコツだ。
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定休日:店舗による
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January 27, 2021 at 10:00PM
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たくましい背中を作る効果的な背筋の鍛え方(ダンベル&自重)【プロが教える背中の筋トレ】 - ORICON NEWS
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