アライバルは、2015年にロンドンで設立された。PitchBookのデータによると、同社は今年10月にブラックロックから1億1800万ドルを調達しており、年初には現代自動車と起亜自動車から1億1000万ドルを調達していた。アライバルの評価額は35億ドル(約3630億円)に達している。
同社は5000万ドルを投じて、マイクロファクトリーと呼ばれる小型工場を英国と米サウスカロライナ州に建設中だ。上場後のティッカーシンボルは、「ARVL」を予定している。
「当社のキャッシュフローは、2023年に黒字転換する予定だ。それまでに必要な資金は、上場によって十分賄える。何度も資金調達を行うよりも、上場して必要資金を確保し、製品投入に専念する方が賢明な判断だ」とアライバルの創業者でCEOのDenis Sverdlovは話す。
アライバルはまだ収益を上げていないが、米運送大手UPSに1万台のEVトラックを納入する予定で、受注額は10億ドルに達する。また、来年後半には、サウスカロライナの工場で製造予定のEVバスをリリースする予定だ。
アライバルがテスラや他のEVメーカーと異なるのは、車両価格を既存のガソリン車やディーゼル車と同レベルにしている点だ。EVのコストの大部分はバッテリーが占めるが、アライバルは車両の軽量化を実現したことで、小型で安価なバッテリーパックを搭載可能になったという。
EVは、燃料代やメンテナンス費が安いため、販売価格を従来の車と同等にできれば大きな需要が見込める。さらに、バイデン政権が発足すれば、EVの普及を重視することが予想され、アライバルにとって追い風になるだろう。
「今後4年間は収益の大幅な増加が期待できる。我々の計画では、売上高は2022年に10億ドル、2023年には51億ドル、2024年には140億ドルに達する見込みだ」とアライバルのCFOであるTim Holbrowは、上場に向けた申請書の中で述べている。
アライバルの製品群には、小型と大型の配達トラック、全長35フィート(約10.6メートル)の路線バス、貨物や乗客の輸送を目的とした小型で多機能な車両が含まれる。同社のマイクロファクトリーは、顧客の所在地から比較的近い場所に建設され、商用車であれば年間1万台、バスであれば年間1000台を生産することが可能だ。
November 23, 2020 at 10:30AM
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スマホの発想でEVを作る英国スタートアップ「Arrival」の挑戦 - Forbes JAPAN
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