みんなの「2日めのカレー」を教えてもらった
カレーライスを作った晩の次の日に、鍋に少しだけ残ったカレー。
カレー＋ライスの組み合わせは調理した晩に既に食べているので、翌日のメニューはちょっと気分を変えて違う料理にしてみたい。
というわけで、筆者は日々、いろいろな2日めのカレーレシピを探求しています。
筆者の定番は「焼きカレーチーズドリア」。
そのレシピについては後述しますが、他の人の2日めのカレーレシピも知りたいなと思い、友人、知人、そしてSNSなどでも聞いてみました。
そして、その中のいくつかを再現してみましたよ。
【2日めのカレーについての大切な注意点】
ウェルシュ菌による食中毒に注意しましょう！ カレーやシチューなどの大鍋で作る煮込み料理を常温で放置すると、嫌気性菌のウェルシュ菌が増殖しやすくなります。
鍋は氷水などですぐに冷まし、できるだけ早く（鍋ごと）蓋やラップをして冷蔵庫に入れる、残ったカレーは1回分ずつ小分け容器に入れて冷蔵庫で保存するなどして、清潔な環境で温度が低い状態を保ってください。そして低温保管したものは食べる前に必ず再加熱しましょう。
「2日めのカレーそうめん」（Mさん／20代男性）
まずは、一人暮らしの20代男性、Mさんの2日めのカレーレシピから。
「うちの実家ではカレーうどんじゃなくて、カレーそうめんにしていました。温かいタイプじゃなくて、いわゆるつけめんタイプのそうめんです。温かいカレー汁に、冷たいそうめんを浸けて食べるんです」（Mさん）
なるほど。さっそく再現してみましょう！ ちょうど夏に買って余っていたそうめんが、台所の奥に眠っていました。
▲2日めのカレーそうめん
【材料】（2人分）
- 麺つゆ 150ml（市販の濃縮タイプの麺つゆをつけ汁の規定量より少し濃いめに作る）
- 2日めのカレー 150ml（麺つゆと同量）
- そうめん 2人分の量
- 刻み長ネギ お好みで適量
【作りかた】
つけ汁は、市販の麺つゆで普通よりも少し濃いめにし、そこに同量の2日めのカレーを入れ、小鍋に移して火にかけるか、電子レンジなどを使ってしっかり温めます。さらに、刻んだ長ネギなどの薬味を好みで散らします。そうめんは規定の時間でゆでて、流水で冷やします。
【感想】
これはいいです！ 麺を冷やしてつけて食べることもあって熱々のカレーうどんとはまったく違う、すっきりした味わい。コクや辛みがありながら、さっぱりとしていて朝食にぴったりです。
「2日めのカレーキャベツチーズホットサンド」（Kさん／30代女性）
お次は一人暮らしの30代女性、Kさん。
「パンとキャベツに挟んでホットサンドにするのはアレンジに入りますか？ 2日めのカレーって、水分が飛んで味が濃くなっている気がするので、おいしいんですよね」（Kさん）
このレシピ、キャベツを千切りにするのがポイントだそうです。そこで、追加のチーズも入れて作ってみました。
▲2日めのカレーキャベツチーズホットサンド
【材料】（1人分）
- 食パン 2枚（写真のものは6枚切り）
- キャベツ 好きなだけ（写真は大きめの葉2枚分）
- 2日めのカレー 肉などの具材を中心におたま2/3杯分くらい
- シュレッドチーズ 大さじ山盛り1くらい
【作りかた】
カレーは電子レンジで熱々にしてから使いました。千切りにしたキャベツ、2日めのカレー、シュレッドチーズを食パンに挟み、ホットサンドメーカーで両面に焼き色が付くまで弱火でひっくり返しながら焼きます。
【感想】
キャベツを入れ過ぎてしまったせいか、ややカレーの存在感が薄くなってしまいました。しかし、これはこれでキャベツのザクザクとしたフレッシュ感がカレーの風味とマッチしてかなりうまい！ まさに朝食にぴったりの逸品です。これはヘビロテの予感。
「2日めのカレーチーズポテトだんご」（Aさん／40代女性）
4人家族の40代女性、Aさん。
「鍋にゆでたじゃがいもと、とろけるチーズを入れ、つぶしながら混ぜ、整形して焼いています。カレーを作った鍋って、洗うのがちょっとおっくうじゃないですか。でもその洗い物がちょっとだけ楽になるんです」
たしかに！ カレーがこびりついた鍋を洗うのは面倒なものですよね。
ということで、これもさっそく試してみることに。
じゃがいもをゆでるのも面倒だったので、家にあった粉末のマッシュポテトをやや硬めに作って代用してみました。
【材料】（8個分）
- マッシュポテト 2カップくらい（粉末のものを規定よりやや硬めに作ったもの）
- シュレッドチーズ 1/2カップ
- 鍋に少しだけ残ってこびりついた2日めのカレー
- オリーブオイル 適量
【作りかた】
2日めのカレーが少しだけ残った鍋を中火にかけ、さらにマッシュポテトとシュレッドチーズを入れ、混ぜ混ぜします。
2日めのカレーと混ざったマッシュポテトはラップを使って丸め、少し平たくつぶします。これをオリーブオイルをひいたフライパンで焼きます。
▲2日めのカレーチーズポテトだんご
【感想】
表面がカリカリ、中はねっとりとして、いわゆるカレーコロッケ風に仕上がりました。これもかなりうまいです。ビールのつまみにも最適ですし、もちろん子供のおやつにも好評でした。
他にもたくさんの2日めのカレーレシピをいただいたので紹介します
「うちでは餃子の皮に包んだら、油でパリパリになるまで揚げます。それと、はんぺんに袋状の切れ目を入れて、その中にカレーを詰め、中火にしたフライパンに油をひいて外側がキツネ色になるまで焼きます。ふわふわの食感がたまらんですよ」（Rさん／40代男性）
ちょっと時間がある、夕食の際に作りたいですね。
「市販のパン生地で包んだら、180°Cくらいに熱した油でキツネ色になるまで揚げてカレーパンにします。出来たて熱々のカレーパンは、かなり幸福感高めの仕上がりになりますよ。また、手抜きをしたい時は耳を落として軽く牛乳に浸した食パンで包んで、フチをフォークでふさいでパン粉を付けたものを油で揚げています」（Tさん／30代女性）
このためだけにカレーを残しておきたくなりますね。冷凍しておいてもいいかも。
「カレーそばにするのが好きです。濃いめのだし汁（簡単に作るなら白だしか麺つゆ）で2日めのカレーを伸ばして、かき玉カレー汁に。卵は多めに2〜3個使用します。このかき玉カレー汁におそばを入れても格別ですよ」（Yさん／30代男性）
もちろんカレーうどんにしても間違いないですよね。
「シンプルにカレー豆腐にしています。2日めのカレーに豆腐をぶち込んで温める方法と、豆腐に熱したカレーをぶっかける方法の2通りがあります。麻婆豆腐のカレーバージョンだと思っていただければと思います」（Sさん／20代男性）
これは低糖質メニューとしても良さそう。
「カレーっていつも1人分未満くらいで残ってしまうので、卵、キャベツ、小麦粉、だしを混ぜてカレーお好み焼きにしちゃいます。一緒に入れる具材は、納豆とかチーズが多いですね」（Hさん／40代男性）
2日めのカレーお好み焼き！ 食べてみたい。
「2日めのカレーがほんのちょっぴり残ったら、ジャルムリ（バングラデシュの軽食）風にしています。刻んだ玉ねぎとパフライス、レモン汁などと2日めのカレーをザクザク混ぜて、あえるだけ。お酒のおつまみにどうでしょうか？」（Dさん／30代男性）
そもそもジャルムリという料理を筆者は食べたことがないのですが、これは絶対好きそうな感じ。
焼きカレーチーズドリアは間違いない
最後にわが家の定番・焼きカレーチーズドリアのレシピをご紹介。
【材料】（1人分）
- ごはん 1膳分
- 卵 1個
- 2日めのカレー おたま1杯分
- シュレッドチーズ 1/2カップくらい
【作りかた】
グラタン皿にごはんを盛り付けます。こんな感じで真ん中を少し空けておくのがポイントです。
2日めのカレーを好きなだけかけて、真ん中に卵を割り入れます。
▲2日めのカレーチーズドリア
シュレッドチーズをのせ、トースターやオーブンなどで熱々になるまで温めてできあがり。筆者は卵があまり硬くならないくらいが好みです。
2日めのカレー、ごはん、チーズ、黄身をからめていただきます。
定番としてはペッパーソース（分量外）をかけて味変し、昨夜のカレーとは見た目が違うので、違うものを食べているような気分。
味はもちろん、間違いない仕上がり。半熟の黄身とチーズとがもったりと絡まり合い、カレーのスパイシーな香りとも複雑に混ざっていくらでも食べられそうです。
いやはや、2日めのカレー、まだまだいくらでも可能性がありそうですよね。
皆さん、ご自宅での2日めのカレーはどんな感じでしょうか？ ぜひいろいろな知見を伺いたいです！
書いた人：工藤真衣子
カメラマン。美しい人が好きなのでグラビア、音楽が好きなのでライブ写真、映画やドラマが好きなのでスチール写真、美味しい食べ物が好きなのでグルメ写真。雑誌、WEBなど各メディアで活動中。趣味は美味しい料理を作って食べること。子供写真スタジオ「アトリーチェ」の経営もしております。
January 24, 2024 at 07:00AM
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