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ヤングケアラーのリアルを伝えたい|優しい社会を作るための映画製作 - クラウドファンディング READYFOR - Readyfor

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昨今、「ヤングケアラー」という言葉を聞く機会が増えた方は多いのではないでしょうか。

「ヤングケアラー」とは、「家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行なっている18歳未満の子ども」(※)のことをいいます。

※厚生労働省「ヤングケアラーについて」https://www.mhlw.go.jp/stf/young-carer.html より

近年社会問題としてメディアに取り上げられることが増えたヤングケアラーですが、私たちは当事者たちの本当の声を聞くことができているのでしょうか?

メディアの前に立つにしても、SNSで発信するにしても、誰かに相談するにしても、自分の顔と言葉を晒す以上、どうしても言えることと言えないことが出てきてしまいます。

当事者の本当の声を、違う形で知ってもらうことはできないのだろうか、そんな思いから、実際の当事者の日常をもとにした映画「猫と私と、もう1人の猫」をつくるプロジェクトが動き出しました。

劇場で公開されている映画は、平均5,000万円程度の制作予算が一般的です。加えて宣伝費をかけて、多くの人に観てもらえるようにしています。

しかし、インディーズ映画は宣伝に向ける費用負担が難しく、小規模の劇場の公開のみとなってしまっていることから、「伝えたいこと」「知ってもらいたい題材」を丁寧に盛り込んで制作していても、多くの作品の中に埋もれてしまいます。
 

当事者たちの声を、リアルなままで届けるために、映画のチカラで、みんなの「知る」と「考える」の新しい形を作りたい。今回のクラウドファンディングではそのための製作費を募ります。

みなさまの温かいご支援を、よろしくお願いいたします。

▼index---------------------------------------

映画に携わりながら生まれてきた社会問題への関心

マイノリティ問題をマイノリティだけの問題にしない、優しい社会作りを映画で伝えていく

ヤングケアラーについて

友人のエピソード~ヤングケアラーへの思い~

映画「猫と私と、もう1人の猫」について

クラウドファンディングについて

実現したい未来

最後に

応援メッセージのご紹介

映画に携わりながら生まれてきた社会問題への関心

はじめまして。「猫と私と、もう1人の猫製作委員会」の祝大輔と申します。これまで映画やTVドラマの監督・助監督として、「龍馬伝」「るろうに剣心」などの作品に携わってきました。 そのかたわら、短篇の自主制作映画や、長篇映画のためのパイロットフィルムを監督してきました。

初めて映画を撮ったのは、高校1年生のときの文化祭でした。当時は山岳部だったのですが、映画作りの知識が全くない中、15分の時代劇を撮りました。弓道部に袴を借りたり、着なくなった柔道着に細工をしたりして、、角材を削りプラカラーを塗って刀を作ったりしてして、試行錯誤工夫をしながら映画を撮ることがすごく楽しかったことを今でも鮮明に覚えています。

日本映画学校卒業後、徐々に知識を広げ経験を積みながらドラマや映画の助監督として演出に携わるようになりました。しかし、いざ監督として映画の脚本を書き始めてみると、おもしろいストーリーがなかなか書けず、途中で挫折することを繰り返していました。

そんな状況からの脱却と、今回の映画作りにつながったのはマーティン・スコセッシ監督、浅野忠信さん、古厩智之監督、そして今回プロデューサーを担ってくれた粟田経弘さんからの影響が強くあります。

映画『沈黙-サイレンス-』(マーティン・スコセッシ監督2016年)の台湾での撮影現場で、200人を超える日本語の通じないエキストラに正確な指示が行き渡らず、呆然としてしまったことを伝えると真面目な顔で「呆然とするから良いんだよ」と言った浅野さんの言葉。

映画を作りたいけど納得できる脚本が書けない、と相談した時に「脚本がないから映画が撮れないってことはないんじゃないか」(あとから知るのですが、浅野さんは前年にフィリピンで脚本のない映画「壊れた心」(ケビン・デ・ラ・クルス監督2014年)に出演していました)と言われたこと。

粟田プロデューサーから「悩むより撮ってみたら良いじゃないか」と言われた言葉が心に残り、日本に帰国後、出題に合わせて48時間で撮影する48 hour film projectに脚本なしで参加しました。

脚本のない現場は混沌とし大変な撮影となりましたが、俳優陣やスタッフが自分の思いを受け取り具現化してくれ、どうにか撮り終えることができました。この作品は審査員特別賞を受賞し、尊敬する古厩監督から直接激賞の声をいただいたこと、そしてスコセッシ監督に自主短篇映画のDVDを渡し、のちに手紙で「大変おもしろく観ました(中略)いつでもどんな方法でも映画を作り続けてください」とエールをいただいたことなどが、今日までの映画制作の原動力になったと思います。

スコセッシ監督からの手紙

スコセッシ監督は、現代アメリカ社会の病理をフィルムに焼き付ける名手と言われてきました。監督は、主人公が自分を取り巻く環境の中で必死に足掻く姿、辛苦や葛藤を描くことで、社会の真実を白日のもとへと晒していくのです。ならば私は日本の映画監督として自分たちの生きる社会をどう映していけば良いか…と考えるきっかけをいただきました。

粟田プロデューサーとスコセッシ監督の撮影現場で「いつか一緒に映画を作ろう」と話した縁が7年越しで今回の映画制作に繋がりました。スコセッシ監督の思いに応え、社会問題を世に伝え、皆が知り、考えるきっかけを提供して行きたいと思います。

素晴らしいきっかけを与えていただいたスコセッシ監督にこの場を借りて感謝申し上げます。

マイノリティ問題をマイノリティだけの問題にしない
優しい社会作りを映画で伝えていく

ある市民演劇ワークショップを受けた時のことです。それぞれが人生経験を語り合い、演劇化していく過程で、マイノリティー性を抱える参加者たちが、それまでの人生における葛藤や苦しみ、自分のアイデンティティを表現する姿は、とても光り輝いて見えました。しかし同時に周囲の不理解や、生育環境で押し付けられてきた価値観とのギャップによる生きづらさが今も続いているという話を沢山聞きました。

私の誕生日にワークショップ参加者の皆さんがお祝いしてくれました

私は誰しもマジョリティーな部分とマイノリティーな部分を内包していると思います。マイノリティー性を表に出せないことは、ときにその人らしさが奪われます。また人はときに矛盾する感情を抱え、葛藤しながら日々変化し続けています。


物事の多面性や社会構造の複雑性、人の心の機微を理解しようとせず、わかったつもりになることが一番危ないということを学び、社会問題を映画化する上での大切な基礎となりました。誰もがお互いの気持ちを理解しようと努め、思いやる気持ちを持とうとすること。誰にでも「優しい社会づくりの一歩」が踏み出せることを映画を通じて伝えていきたいです。

<携わってきた主な作品>

・NHK大河ドラマ...「風林火山」、「篤姫」、「龍馬伝」、「西郷どん」

・NHK大河ファンタジー「精霊の守り人Ⅱ 悲しき破壊神」

・大友啓史「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」
・マーティン・スコセッシ「沈黙−サイレンス−」
・塚本晋也「斬」

   

<主な監督作品>

・短篇映画...「わたしのセンター」(2015/2) 48 Hour Film Project TOKYOにて審査員特別賞・オーディエンス賞授章

・短篇映画...「沈黙するポムポムの悪戯」(2016/11) 第5回クォータースターコンテストにて優秀作品賞授章

・長篇映画...性的マイノリティーの家族作りを主題にした「普通の家族」を鋭意制作中

ヤングケアラーについて

今回映画の題材にしているヤングケアラーは、支援すべき重点課題として厚生労働省も力を入れ始めたところです。ヤングケアラーたちのそれに至る経緯は様々で、一概にこれがヤングケアラーだという共通の認識を持つことが難しい問題でもあります。

https://www.mhlw.go.jp/young-carer/

ニュース報道やドキュメンタリー番組などで取り上げられた一事例の情報だけで、これがヤングケアラーだという認識が社会に浸透してしまうことは、多様な当事者たちのそれぞれの思いが正しく伝わらなくなっていってしまう恐れがあります。そしてそれは現に起こり始めているのです。

「わたし、かわいそうですか」

「ずっと我慢することが多かったから、わがままをいう感覚がわかりません」

「自分の気持ちがどこにあるのかすらわかりません」

当事者の声「ヤングケアラーわたしの語り」澁谷智子著(2020年生活書院)より

令和2年度に厚生労働省がはじめて実施した全国のヤングケアラーの実態調査*では、全日制高校二年生の4.1%がヤングケアラーであるという結果が明らかになりました。

*https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000767897.pdf(本段落のデータは、すべてこのデータからの抜粋です)

  

これらの調査結果から、ヤングケアラーの存在が社会認識されはじめ、テレビ等の報道番組でもその実態が取り上げられるようになってきたのです。

 調査結果で明らかになった学校の教職員もそうですが、当事者たちですら「ヤングケアラー」についての理解が浅く、どういった状況がそれに該当するのかの認識も定かではありませんでした。

また、家族のケアを担う子どもたちは、その役割を暮らしの中で家族の役割として自然と担っており、ケアをすることに関しての問題意識も薄く、世話についての相談をすることもなく生活していることが調査からも垣間見えます。

自分自身の自立に向けた意識が芽生えてくることとのジレンマも起こってきますが、ケアの担い手であることが当たり前の暮らしの中で、自分自身の欲求はあれど、それをどう伝えていいのか、誰に伝えたらいいのかを悩む子どもたちも多くいます。

「誰に相談していいのかわからない」「相談しても解決できないだろう」という思いは、テレビ取材等でも取り上げられていました。

しかしこれは、家庭を離れた学校などでは、困難を抱えている状況を知られることなく(プライバシーの保護)、学校では普通でありたいと願う思いでもあり、そうした思いを守りながらこうした家庭の子どもたちへの眼差しを考えていくことも必要だということが見えてきたともいえます。

ヤングケアラーの複雑な家庭状況と、それらのプライベートを含む家庭の状況を知られたくないという当事者の守られる権利を守りながら、皆さんに丁寧に実態の一部を届けられるのが、今回の映画制作になります。

ヤングケアラーの複雑な状況とは取材という改まった環境の中で素直に話づらい、どうしても親や親戚にも忖度してしまうということもあったことから本作品ではドキュメンタリーでは描きづらい思春期の親子のすれ違いや「誰にでも起こり得る決して他人事ではないヤングケアラーの事情」を親の視点、子どもの視点、第三者からの視点で考えるきっかけにできるような映画を皆様にお届けして行きたいと思っております。

友人のエピソード~ヤングケアラーへの思い~

小学生のころ、まだ当時はヤングケアラーという言葉こそありませんでしたが、今ではヤングケアラーと呼ばれる存在であった友人がいました。
 
その友人は小学生ながらに幼い妹の保育園の送り迎えをし、6人家族の洗濯、洗い物、掃除をしていました。今回の映画制作にあたり、その友人に改めて話を聞きました。

友人は当時を振り返り、自分が率先してやったことであるとは言え、その境遇が本当に嫌だったと話してくれました。

「一番いたくない、帰りたくない場所ナンバーワンは家だった」

「保育園に送り迎えする偉い子どもとおとなたちに誉められることで自分は誇らしい存在なのだと無理やり思い込んだ」

「家事の負担も嫌だったが、何より人生に対する悩みを相談できる存在が欲しかった」

友人だけでなく、ヤングケアラーだった人たちの過去の声を聴くにつけ、私たちができることはなかったのだろうかと深く考えました。

もし当時、ヤングケアラーという存在を正しく世間が知っていたら…

友人のことも「幼いながらに家族を助ける偉い子ども」という美談に終わらせずに、「本来の子どもらしさを発揮できていない状態だ」と気づくことができ、支援の手も届いていったのではなかったのかと考えました。

映画「猫と私と、もう1人の猫」について

昨年10月、車道の真ん中でうずくまって呻いている猫を見つけ、自分と前にいた女子高生が駆け寄りました。車に跳ねられ自力では動けないようでした。

警察に保護を求めたところ「道路から退けて草むらに置いて帰ることしかできない」と言われ、動物病院では、数カ所複雑骨折しているが、治療費を払えないならばそのまま連れて帰ってほしいと言われてしまいました。治療費は驚くほど高額ですぐに支払えるものではありませんでした。

もし猫が声をあげていなければ、女子高生も自分も気づかずに通り過ぎていたでしょう。そして猫はその夜雨に打たれて息を引き取っていたかもしれません。

助けてほしいと声をあげなければ...。

その声を聞いても誰も助けようとしなければ...。

助けたいと思った自分がいけないのか...?

助けが必要な存在と、助けたい人がややもすると共倒れになってしまうような社会で良いのだろうか...?

「優しさに代償を求める」これが現代日本社会なのかと悲観しましたが、藁にもすがる思いでTwitterで呼び掛けたところ、あたたかい励ましの声や助言をいただき、動物保護活動をしている人たちと繋がることができ、どうにか命を救うことができたのです。

猫は手術後1週間も経つとよろよろとですが歩き出しました。悲観せずできることを精一杯やるだけの姿には学ぶものがありました。

過去や他人と比べず、未来のことを過度に気に病むのではなく、助けの手をしっかり受け入れて「いま出来ることを頑張る」

それだけでいいんじゃないかと…

小さな体で懸命に生きる姿を何度か見に行くうちに、クロと名付け家族として受け入れることをきめました。 

そんな折に、社会問題に取り組むHRT未来総合研究所との出会いがあり、ヤングケアラーに焦点を当てた映画を制作しようと決めました。

 「猫と私と、もうひとりの猫」これが、今回製作する映画のタイトルです。 

ありふれた日常の中で紡がれる当たり前の日々が壊れてしまった時、私たちが見聞きしてきたニュースでは見えない、テレビやスマホの向こう側にあるリアルな家族に起こる変容を、実際の体験や当事者たちの声を元にして制作したオリジナルストーリーで丁寧に描きます。

誰にでも起こり得る突然の家族の疾病。理想と現実が絡まり合う中で、これまでもずっと心にためていた自身の思いを、主人公の高校生は今まで通り見なかったことにしてしまうのか…。

主人公の暮らしを、家族の思いを、一緒に考え、観終わったあと、それぞれがそれぞれの一歩を踏み出したくなる、集まった思いが優しい社会を作る大事な一歩になっていくためのそんな映画を、たくさんの人の思いと共に創りあげたいと思います。

<あらすじ>

高校2年生で高校の美術部に所属する櫻は、バリキャリを地で行く母と製造工場勤務の父との3人家族。SNSでは自慢の母と仲良し親子の姿をアップする毎日。櫻にとって母はあこがれの自慢の女性だ。友人からもうらやましがられる程、家族仲は良く、平凡ながら明るい我が家に櫻は満足していた。

高校3年生を目前に将来の進路選択を迫られた櫻は、やりたいことが全く見つからず途方に暮れる。そんな折、父に突然の転勤話が舞い込みぎくしゃくし始める家族。畳みかけるように母が倒れ、これまでの平凡な家族の形があっという間に崩れていってしまう。

 

体の自由が利かなくなった母と櫻の気持ちは徐々にすれ違い、裏アカに吐き出す櫻の苦しい思いと比例するかのように家の中は荒れていく…。すれ違ったまま積み重なっていく日々。櫻と家族それぞれの思いを胸に抱えながら、本当の気持ちを閉じ込め続ける中、バラバラになってしまった家族の心を繋ぎなおすきっかけになったのは

交通事故にあった一匹の黒猫だった。

<キャスト>

9月末からオーディションを開催し決定していきます。決定次第、新着情報にてお知らせしていきます。

<企画>

「知る」ことから優しい社会へ。HRT未来総合研究所は、教育・社会・福祉・経済学等の教授陣、学校教員、保健師、看護師、経営戦略など各分野の専門家が集まり、現場で培った経験、実績、調査研究により蓄積されたノウハウをHuman Rights Technolgyとして広く社会に提供。

<スタッフ>
監督:祝大輔
プロデューサー:粟田経弘
脚本家:槙野昴
撮影監督:横山公亮(写真左)
照明:西野哲雄[爽風企画新社](写真中央)
録音MA:丹雄二
衣裳:平山空(写真右)

クラウドファンディングについて

普段映画を見ているとあまり意識することはないかもしれませんが、劇場で公開されている映画は少なくとも数年、長いと10年以上かかって企画開発が行われているものが多いです。

インディーズ映画は宣伝に向ける費用負担が難しく、小規模の劇場の公開のみとなってしまっていることから、「伝えたいこと」「知ってもらいたい題材」を丁寧に盛り込んで制作していても、多くの作品の中に埋もれてしまいます。

子どもをめぐる社会問題は、なんとか一般的な普通の暮らしを送ろうと努力を重ねてきた保護者や本人たちの思いの向こう側で、個別の困りごとはなかなか見えづらく、支援のための制度が設計されても、その制度の狭間に落ちてしまい、支援に繋がらないケースも大変多く見受けられます。

ドキュメンタリーなどではプライバシーに相当の配慮を行ったとしても、当事者の周囲に認知されてしまうことで起こる二次被害や、SNS等でいわれなき誹謗中傷を受けてしまうリスクなど、プライバシー保護の観点に懸念や課題がどうしてもでてきてしまいます。

私たちは早い段階で「映画」という媒体で当事者のプライバシーを守りながら、当事者となる保護者や子どもたちの心の機微を丁寧に描いていくことを決めました。

この映画を通して、より多くの方々にどこでも起こる可能性があり特別なことではないというリアルを丁寧に伝えていきたい。そして、この映画との出会いを通じて、より深く、「子ども支援」や「家庭支援」の形を考えるきっかけとしてもらいたい。

そのためには、映画の制作段階から、映画そのものへの応援や思いを共にできる「クラウドファンディング」の場で、当事者をはじめとし、子ども支援や家庭支援に関心のある皆さんと共にこの映画を作り上げたいと思いました。

現在映画の制作資金として600万円の確保ができており、低予算インディーズ映画として制作することは可能です。しかし現在の資金で長編映画を作ろうとすると、ロケ地、キャストやスタッフの人数など多くの制限がある状態です。


劇場公開される映画では平均5,000万円程度の制作予算が一般的です。また、直接的な制作費だけでなく、劇場公開に伴う宣伝費などもかかり、映画館での公開規模によりこの費用は加算されて行く代わりに多くの人に劇場で観て貰える機会も増えていきます。


さらに作品を多くの人に認知してもらう手段のひとつとして映画祭へ参加する費用など、映画作りには多くのコストが発生するため、今回のクラウドファンディングでは、第一目標を200万円とし、集まった金額で段階的に映画のクオリティー高めていきます。
 

<目標金額>

第一目標:200万円

<資金使途>

現在までに調達できている自己資金600万円に加えクラウドファンディングで集めた資金でより充実したキャスト、撮影、上映等を実現させていきます。

・病院のセットが組まれたスタジオの使用
・映画美術を担当する方によるリアルな演出を加えます

第一の目標金額を超えて資金が集まった場合、さらに下記のようなクオリティアップをしていくことが可能となります。
・撮影期間を伸ばし撮影シーンを追加撮影全体のクオリティを上げる
・照明機材などを増やすことにより夜間でもより充実した撮影環境を整える
・映画で欠かせない音楽の質やポストプロダクションと言われる撮影後に行われる編集や映像の色を整えたりするスタッフを雇うことができ国際レベルで通用する映画作りを行う
等…

※皆さまからいただいた支援金は「猫と私と、もう1人の猫製作委員会」の会計を担当している「Passages Co., Ltd.」が受け取ります。

<想定スケジュール>

オーディション:2022年9月末
撮影準備:2022年9月〜11月
撮影:2022年11月〜12月
編集:2022年12月中旬〜
0号試写:2022年12月末
映画祭へ出品:2023年1月〜
クラウドファンディング向け試写会イベントなど:2023年8月~11月
上映:2023年12月以降(配給交渉などにより決定

実現したい未来

ありふれた日常の中で誰にでも起こりうる出来事を、SNSとリアルが当たり前に混ざり合っている今、映画化することで、つぶやきの中に秘められた本当の思いとは何かに思いを寄せたり、誰かの本当の声や、見えないつぶやきにも耳を傾けられる社会を作りたいと考えています。

皆が少しずつやさしさを寄せ合うことで起こる化学反応をリアル社会に起こしたい。日々の暮らしに追われる中で忙殺されてきた大切な「思い」を取り戻したい。

この映画は、プロジェクトチームのメンバーだけで作るべきものではありません。映画作りのプロセスを通して、皆さんからの「やさしさ」「苦悩」「願い」を作品に吸収していくことが大切です。それができて初めて、ドキュメンタリーに代わる、人々の想いと体温を感じる映画になると思うのです。

ぜひ、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

気になるSNS。ーなんだかおかしい、でも…


毎日流れてくる「貧困」や「虐待」の問題。SNSに流れてくる、誰かの愚痴や不平不満のつぶやき。「戦争」という人と人が争い合う目を覆いたくなるニュース…。

それを見るだけで、色々な思いがふつふつと沸き起こり、思うことはあっても、忙しい日々の暮らしの中であふれてきた思いに蓋をして、見なかったことにするしかない。

人生そのものを他人に見せる勇気とは

差別を受けたり、弱い立場に立ってしまった人たちが、メディアに取り上げられたりSNSで自身の思いや体験を公表するのを見て「自分の体験や経験が誰かの役に立つのであればと思った。」そんな声もたくさん聴いてきた。

しかし、もう片方で、「やっぱりできない…ごめんなさい…」と、涙を流す子どもの声を聞き取った夜もあった。人生そのものを人に見せるには、とても勇気がいる。ややもすると、今住んでいる場所に住み続けられなくなる…。そんなことも残念ながら起こっているのが、社会問題の現場。

当事者が日常を取り戻すために。本当の思いを届けるには

当事者たちの声を社会に届けるためにドキュメンタリーでその暮らしを社会に見せることはインパクトも大きく、社会問題としての認知も格段にあがる。

しかし、ドキュメンタリーの向こうにいる人々は映画やドラマの登場人物ではない。

テレビが放映されている今も、テレビの向こうに映る”部屋”で”街”で、困難や課題を抱えたまま、日常を送り続けている。「テレビだからこそ言えることと言えないことがある」そんな声も聴くことがあった。

情報があふれる今こそ、当事者のリアルに寄り添い、本当の声を違う形で知ってもらうことはできないだろうか。映画のチカラでみんなの「知る」と「考える」の新しい形を作りたい。

応援メッセージのご紹介

知念忠昭さん(NPO法人TANOSHI-KU 代表理事)

地域に根ざした福祉施設を運営してくる中で、様々な困難を抱える児童・生徒たちに向き合ってきました。学校とは違う施設の大人だから子どもたちから聞けることも沢山ありました。子どもたちが思いを声にするまでにかかる時間は様々です。


この映画で、子どもたちの優しさや戸惑い、保護者の葛藤を丁寧に描きつたえていくことで、周囲の大人たちに何ができるのかを一緒に考えて行きたいと思います。皆の思いを繋げる映画を応援しています!!

藤岡朝子さん(ドキュメンタリー・ドリームセンター代表)

祝大輔さんの映画「猫と私と、もう1人の猫」を応援します。情報の洪水、消費競争の中で、輪郭のはっきりした物語や感情の振れ幅の強いドラマが大きな枠を獲得していく。だから「わかったつもり」で表現や発信をしないと、伝わる強度が保てない…。大手広告代理店の論理では、そんなことが言われたりする。

祝さんは「わかったつもり」を拒否する。そのやさしい目線と聞く姿勢は、斜に構えた現代のシニシズムに、正面から抗う映画を作ってくれそうだ。

マコト・フジムラさん(アーチスト)

©Windrider Productions

祝さんとはスコセッシ監督の「沈黙ーサイレンス」の映画を通して親しくなりました。この映画のコンセプトも我々の心の傷に癒やしをもたらす「金継ぎ」映画の様に感じます。是非皆さまと共に応援したいと思います。

中川邦史朗さん(殺陣師)

祝さんとは長年様々な作品でご一緒させてもらってます。特に「沈黙-サイレンス-」では1ヶ月以上にわたり台湾での撮影中、その情熱的かつ繊細な指導している姿を見ておりました。彼は不器用ではありますが作品を通じて情熱や仁愛、そして何より映画が好きという「映画愛」がダイレクトに伝わる監督です。


今回の作品もお話しを聞き大変楽しみにしております。これを目にしている皆さまのお力でより完成度の高い映画にしていただきたく、応援よろしくお願いします。

山本多津也さん(猫町倶楽部 代表)

ひとりの問いが誰かの問いを呼び覚ます。無力なひとりが発する声が「知る」と「考える」を経て繋がり、大きな力になる。表現にはそのような希望があります。この映画を見て考え皆で話すことが、苦しんでいる子どもたちを救うことに繋がっていくことを心から願っています。


●プロジェクトに関するご留意事項

・支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

・ リターンにつきましては、プロジェクト達成後は、既にご支援いただいたコースから別のコースに変更することはできませんので、ご了承ください。

・ 本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関する条件の詳細については、こちらから「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」の項目をご確認ください。

・ ご支援に関するご質問は、こちらをご覧ください。

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September 21, 2022 at 07:01AM
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