大手医療機器メーカーのデザイナーとして働いていた徳島泰さん。 33歳の時に、青年海外協力隊員として赴任したフィリピンで、義足の値段が高く、多くの人が足の切断手術を諦めている現実を知った。 【画像】価格は10分の1に…世界初フル3Dプリント義足 徳島さんは「フィリピンの田舎では義足を買うことができない。糖尿病になって義足がないから、どうせ足を切っても働けなくなるし、もう足切らずにこのまま死んた方がいい…というような悲しいことを言う方にも会いました」と明かす。 こうした出来事がきっかけとなり、「誰でも買える義足を作る」と思い至った徳島さんは、帰国後にインスタリム株式会社を設立し、義足製作専用の3Dプリンタやソフトウェアを開発。世界初となるフル3Dプリント義足を実用化させた。 3Dスキャンで一人一人の足の切断部に合わせ、最短1日で義足が作れるという。値段はこれまでの10分の1になった。 義足を使うフィリピンの女性は「足にすごくフィットするし、とても軽い。何でもできるようになりました」と喜ぶ。 これまでフィリピンで活動を続けてきたが、「日本でも販売して欲しい」との声が増え、日本での展開も進めているという。 徳島さんは「『切断』という大きな障害を抱えてしまった後でも、『人生を取り戻せる』機会をつくることによって、誰も取り残さない社会を提供していきたい」と期待を込めた。
SDGs
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。
フューチャーランナーズ～17の未来～
March 13, 2021 at 11:36AM
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誰でも買える義足を作るため。世界初フル3Dプリント義足が実用化（FNNプライムオンライン） - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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