乾貴士のエイバルが28日、レガネスとプレシーズンマッチを行い、1-3で敗れた。乾は左サイドハーフでフル出場した。

エイバルはメンディリバル監督指揮の下、昨季同様4-4-2で、乾は定位置の左サイドハーフに入った。キックオフから攻めたのはレガネス。ショートカウンターからエイバルの守備ラインの裏を何度も突き、前半3分にCKからオメルオがヘディングで先制した。さらに同12分、左サイドからのクロスが流れたボールをロサーレスがペナルティーエリア正面で受けてシュートを放ち、DFに当てながら追加点を奪った。その後もレガネスペースで試合が進み、時間が経過した。

エイバルは同39分、左サイドのクロスからセルジ・エンリクがヘディングで放つも、GKクエージャルにファインセーブされた。レガネスは直後の同40分、カウンターからアルナイスがGKとの1対1を冷静に決めて3点差に。

エイバルは後半、選手交代なく、乾が引き続き左サイドハーフでプレー。同9分、乾は左サイドでボールを受けると、GKがやや前に出ているのを確認し、左足でシュートを放つが、GKクエージャルに阻まれた。その後、エイバルは選手交代でさらに調子を上げ、同19分に途中出場のペドロ・レオンがミドルシュート、同20分に左サイドの乾のクロスからベニートがヘディングシュートでゴールを狙っていった。

一方、レガネスは前がかりになってプレーしたエイバルの隙を突き、カウンターからアルナイスがシュートを打つも、GKヨエルがファインセーブ。同31分、左サイドでボールを受けた乾が強烈なシュートを打つが、GKの好セーブに阻まれた。乾は同40分に至近距離からシュートを打つが、またもやGKが好守。ロスタイムにパウロ・オリベイラが倒されて得たPKをキケ・ゴンサレスが決め、最後に1点を返した。

後半のエイバルは優勢にゲームを進め、特に乾が左サイドで何度もチャンスをつくったが、前半のビハインドをひっくり返すことはできなかった。

乾は前半、いつも通り左サイドハーフでプレーするも、レガネスにゲームを支配され、ほとんどボールに触ることができなかった。左サイドに大きく開いて相手の裏に走り、ボールを受けようしたが、パスが出てくることがなく、後ろを向いてのプレーが多かった。後半は前半よりもボールタッチ数が増え、前を向いてプレーすることが大幅に増えた。左サイドで頻繁にボールを受け、何度もドリブルを仕掛けてクロスを入れ、チーム最多3本の枠内シュート。ゴールこそ決められなかったが、チャンスをつくった選手の1人となった。(高橋智行通信員)