千羽鶴命を張る看護師に輪島・大屋小児童作る - 中日新聞

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千羽鶴を完成させた児童たち＝輪島市大屋小で

激励メッセージ添えて

　輪島市大屋小学校（小伊勢町）の六年生二十四人が、新型コロナウイルス感染症の医療現場で働く看護師を応援するため千羽鶴を作った。「コロナと戦ってくれてありがとう」「体調に気をつけてください」など、児童全員のメッセージと一緒に、近く県看護協会（金沢市）に贈る。（日暮大輔）

　自分たちでできるボランティアに取り組もうという総合学習の一環。十八日、同校では完成品を手に喜ぶ児童の姿が見られた。鶴とメッセージは林平和海（なごみ）さん（１２）が提案し、休校が明けた六月から作り始めた。林平さんは「ニュースで県内でも感染者が増えて、看護師さんが大変だと知った。病気の人を千羽鶴で励ますように、医療に関わる人を応援したいと思った」と思いを語る。

　製作を通して予防の意識も高まった。山之下諒馬君（１１）は「看護師さんに贈る物だから、作る時はいつもよりしっかり手を洗い、机も拭いた。みんなで自然にやるようになった」と話す。週一回ほどの授業に加え、休み時間も作業に使ったといい、田方脩斗（しゅうと）君（１１）は「みんなで作業するのは図工みたいで楽しかった。早く渡したいと思っていた」と笑みを浮かべる。

　小田原明子校長（５９）は「たくさんの人と関わり、心豊かな子どもたちになってほしい。活動を通して学級の絆も深まり、達成感も得られたようです」と児童の成長に目を細めた。