パナソニック エレクトリックワークス社は12月2日、スタジアムやアリーナなどの運営事業者に新しいソリューションを提案する「スポーツビジネス推進部」の事業説明会を開催した。照明器具としてアジア初となる国際バスケットボール連盟(FIBA)との認証契約などについて説明した。
スポーツビジネス推進部は4月に発足。コーポレートで保有するスポーツチームの事業化に向けた新体制を構築するため、2020年9月に設立したスポーツマネジメント推進室と連携し、スポーツ関連事業を担っている。
パナソニック エレクトリックワークス社マーケティング本部スポーツビジネス推進部部長の宮本勝文氏は「スポーツに関連する市場は拡大が期待されており、2025年には15兆円規模になると予測されている。私たちでは、スタジアム、アリーナの改革において新たなビジネス創出に貢献できると考えている」と役割を話す。
パナソニック エレクトリックワークス社マーケティング本部スポーツビジネス推進部部長の宮本勝文氏。手にしているのはFIBAの認証書
宮本氏は「昨今スポーツクラブやチームが、運営目線で作るスタジアムやアリーナが増えてきた。しかしここに寄り添って設計や施工ができるところがなかった。私たちは運営目線でスタジアム構想を提案していきたい」と背景を説明。同時に設計、施工だけでなく「アップデートのお手伝いをし、スタジアムなどのハードができた後も貢献し、つながり続ける。スポーツの好循環に貢献していきたい」とする。
スポーツの好循環を作るために重視するのは、ファンエンゲージメントだ。「以前のスポーツビジネスは強いチームを作ることが重要だった。しかし大事なのはファンが喜んで試合を観に来て、満足して帰ること。また来たいと思ってもらえることが売上増につながっていく」と説明する。そのために用意するものの1つが、エンターテインメント性の高い照明だ。
スポーツの好循環への貢献
パナソニックでは同日、FIBAと照明器具の認証契約を10月に締結したことを発表。パナソニックの照明器具を設置している体育館(アリーナ)でFIBA主催の国際大会の開催が可能となり、国内におけるバスケットボール競技の活性化につなげる。認証されたのは、LED投光器「グラウンドビーム」「スタジアムビーム」「アウルビーム」の3製品だ。
FIBAの認証を受けた、LED投光器「スタジアムビーム」「グラウンドビーム」「アウルビーム」
国内男子プロバスケットボールリーグである「Bリーグ」は、2026年より新たなリーグとしてスタートすることを公表しており、より地域に貢献し成長するため、入場者数、売上高、アリーナの3つの基準を設け、各チームで準備が進められている。そのため、今後アリーナの新設や改修、照明リニューアルにおいて認証製品の導入拡大が予想される。
「Bリーグの演出をさらに進化させたい。選手が集中して試合に臨み、お客様も楽しい環境を作り出す。コアなスポーツファンだけでなく、これまで試合には来なかったという人までも来場させるような進化をさせていきたい」(宮本氏)と今後を見据える。
加えて、アマチュア・学生スポーツのLED化も推進する。今まで使われていたHIDランプの生産停止のほか、スポーツに適していない照明の使用、光漏れなどで周辺への光害の懸念など、課題の多いこの部分にLEDを提案していく。「アマチュア、学生スポーツは市場としても大きい。まぶしくない照明を導入し選手を守りたい」(宮本氏)とする。
アマチュア・学生スポーツのLED化を推進
パナソニックでは、民設民営アリーナにオリジナルのLED照明器具を納入した例として「FLAT HACHINOHE」を紹介。また、音に合わせて光が動くライブパフォーマンスや、照明の光に動きや明暗、色などの変化を加えることで、人の行動に働きかける「アフォーダンス・ライティング」なども事例として挙げた。
宮本氏は「演出照明やアフォーダンス・ライティングの開発も進めており、数年後には商品化して街の賑わいにつなげたい。今後は2021年度の売上高70億円を2025年には約90億円まで上げていこうと思っている」とした。
December 03, 2021 at 08:00AM
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