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羽生結弦「軸を作る」で4回転半初着氷「延長線上に北京あるかも」五輪明言 - スポーツ - ニッカンスポーツ

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<フィギュアスケート:全日本選手権>◇23日◇さいたまスーパーアリーナ◇男子公式練習

フィギュアスケート男子で冬季五輪2連覇の羽生結弦(27=ANA)が、前人未到のクワッドアクセル(4回転半=4A)に公の場で初めて着氷した。

今日24日のショートプログラム(SP)で252日ぶりに競技復帰する全日本選手権(さいたまスーパーアリーナ)が23日、開幕。公式練習で4回転半を片足で降り、最終日26日のフリーに投入すると宣言した。過去に避けてきた、3連覇が懸かる来年2月の北京五輪を目指すことも初めて明言した。

    ◇    ◇    ◇

羽生が助走を取るたび、空気が張りつめた。練習時間残り10分、急に1回転半を跳んだ。次も。明らかに慣らしている。観客の入場が始まっていたが、その瞬間だけ静まりかえる。5本の調整後、一気に回転数を上げた。緩やかな助走、カウンター(体を反転させる動き)から前を向き、跳び上がった。4回転半だ。1回目は両足着氷、2回目も両足、続く3回目に片足で着氷して終えた。公の場で降りたのは初めてだった。

回転が足りず「成功」ではないが、代名詞の3回転半より長い滞空時間と鋭さに拍手が送られた。右足首負傷からの復帰初戦。その初日から大技を試みた。19年12月、21年4月以来3度目の挑戦。これまで転倒したり回転が抜けたりしていたが、初めて立って降りた。

18年平昌五輪で2連覇を遂げた後、4年間、追い求めてきた「最終目標」だった。「北京の金より4A成功」とまで言った夢。昨季とはアプローチを変えた。

「今日は(回転の)軸作りが一番大事だった。回転はそんなにかけてない。軸がうまく作れると、あんな(片足)着氷になる。軸を作れれば回転も速くなる」

前回8カ月前の大阪では力を振り絞って跳び、激しい衝撃音を立てて転んでいた。今はスピードを抑え、緩く入る。「10割、11割(の力)で回せばq(4分の1回転不足)が付くくらいで回れるけど、こける。まだ両立が難しい」。軸作りと全力の間で調律できず練習でも成功例はないが、それでも着氷した。確実に成功の瞬間は近づいている。

2日前には4回転半の練習だけで1時間半を費やした。通常の倍近い。「世界が終わってしまうんじゃないか」と形容するほど追い込んだが、跳べなかった。スイッチが入る。火がついた。「もう五輪まで頑張るしかないのかな、延長線上に北京はあるかもしれないな、って腹をくくった」。これまで「平昌前のような熱量はない」など、目指すか明言を避けてきた北京五輪の位置付けが変わった。

26日のフリー「天と地と」に4回転半を組み込むと宣言。決まれば世界初。試合に入れるのも初めてだ。その先、北京も大技に挑む場として目標になった。念押しで確認されると「目指す明言、でいいですよ。覚悟はしたよという感じ」。五輪2連覇から4年。夢の4Aに体を突き動かされ、ついに北京へ向かう。その代表最終選考会で日本一を譲る気はない。【木下淳】

◆羽生の4回転半VTR 初めて公の場で披露したのは19年GPファイナル(トリノ)のフリーに向けた公式練習。ジャンプを指導するジスラン・コーチがパスポートの盗難により到着が遅れ、不在の中で挑んだ。3回挑んですべて転倒したが、SPでミスが出たことで「ここで何か爪痕を残したいという気持ちがあって。ストッパー役のコーチがいない今だからこそ、自分だけで決められる今だからこそ、ここで4回転アクセルの練習をやってもいいんじゃないかなと思ったんです」と説明した。国内初披露したのは21年世界国別対抗戦(大阪)エキシビション練習。12回挑み着氷はならず。半分は転倒していたが、会場からは拍手が送られた。

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December 23, 2021 at 06:38PM
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