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AI Drivenの成熟度を測る 作る側と使う側で合意形成 - ITpro

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全4013文字

AI Drivenを実現するには、まずは自社のAI活用の成熟度を測る必要がある。成熟度の把握により、次フェーズへ進めるためのタスクやスケジュールが明らかになる。プロジェクト推進では、業務側との連携、エグゼクティブ・経営層との合意形成が不可欠だ。

 AI(人工知能)プロジェクトを継続的に推進するAI Drivenな組織を目指すためには、現在のAI活用の度合いを把握することが大切です。AI Drivenの成熟度に照らして、現在、自社がどのフェーズにいるのかを認識し、次のフェーズへの遷移条件、時期やタスクを把握することで、今後の展開や目標達成までのスケジュールを関係者で共有できるようになります。

5フェーズで成熟度を測る

 AI Drivenの成熟度には、次のような5つのフェーズがあります。まず、トライアルやPoC(概念検証)を経て、本格運用となり初期プロジェクトが始まる「Onboardingフェーズ」。次に、初期プロジェクトで生成したモデルを実業務に適用させ、業務への効果を確認しながら定着させる「Adoptionフェーズ」。さらに、複数のテーマを組織的に推進、拡大していく「Expansionフェーズ」です。

 その上位には2つのフェーズがあります。各部門でAIプロジェクトを自走運用し、ビジネス上のあらゆる意思決定にAIが取り入れられた「Democratizationフェーズ」と、組織横断的な推進に発展しビジネス変革を進める「Transformationフェーズ」です。

 日本企業の大半は、Onboardingフェーズまたはその前段階であるPoCフェーズにあるといえます。AIの価値を最大化し先行者利益を獲得するためには、成熟度フェーズに応じて、AIによる組織改革やビジネス変革を目指します。その際は、全体を通して「着眼大局、着手小局」で、物事を全体的に捉えながら、実際に取り掛かるときには、細かなところにも目を配り実践していく姿勢が必要です。

図 AI Drivenの成熟度

図 AI Drivenの成熟度

日本企業の大半はOnboardingフェーズ以前

[画像のクリックで拡大表示]

 AIプロジェクトを管理する際、私たちは4つのサクセスフェーズに置き換えて管理しています。初期プロジェクト開始前の準備段階を「Before Success」、初期プロジェクト中に手掛ける初期テーマの業務適用が実現できている状態を「Initial Success」、業務適用済みのテーマできちんとROI(Return On Investment)としてビジネスインパクトが出せている状態を「ROI Success」、その先の部門展開のフェーズにある状態のことを「Beyond Success」と呼んでいます。

 社内のさまざまな領域でAIプロジェクトを繰り返しながらフェーズを進めていきますが、中でも最も重要なフェーズはInitial Successです。

 プロジェクト開始後早期に、初期テーマを業務適用へ導くことができるかどうか(Quick win)がInitial Successに弾みをつける鍵となります。Initial Successフェーズにおいては、小さくても明確なROIを算出して成果とし、新たな取り組みの価値を社内に浸透させます。

 一方、プロジェクトを通して社内ルールの整備や課題の洗い出しを行いたいというケースでは、検証目的を明確にし、取り組みが将来的に大きな成果になるよう計画的に推進していきます。

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March 23, 2022 at 05:00AM
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