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<ひと ゆめ みらい>作る楽しさ 地域の人に 図画工作科教諭・楚良浄さん(60)=目黒区 - 東京新聞

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 学校だけでなく、地域の人に図画工作の楽しさを伝える活動に取り組んでいる。自身を物語の主人公に見立てた「ピノキオプロジェクト」と名付け、昨年八月から遂行中だ。

 地域のいろいろな場所に顔を出す。月に一度、不登校の子どもたちを対象にした工作教室を開いたり、高齢者が集まるカフェで手作りの紙芝居を上演したり。

 昨年十一月には、世田谷区内で開かれた光のアートイベントにも出品した。ミラーボールなどを用い、来場者もひもを使って参加できるよう工夫を凝らした。

 大学受験に失敗し、落ち込んでいた二十代前半。知人に誘われ、何となく始めた児童養護施設のボランティアで工作や手作りの紙芝居を披露したところ喜ばれた。「定職にもつかない二十歳を過ぎた人間を必要としてくれる人がいるなんて」。この経験から誰かの役に立てればと美術教諭を志願。公立学校の教員を採用する都の試験に合格し、二十代後半から教壇に立った。

 初任地の中学校では、荒れた生徒の生活指導に地域の人と当たった。「学校の中だけで子供たちの課題に向き合っても限界がくる。乗り越えるには街の人の協力が欠かせない」。地域と学校がつながる必要性を痛感した。

 それは豊かな図工の時間を生むためにも不可欠と感じた。以来、勤務先では地域の人や民間を巻き込んだ。品川の小学校では、校庭の森を建築の専門家と一緒に子どもたちとデザインし直したことも。「風通しがよくなると、教職員も客観的に捉えられるようになる」と指摘する。

 残る人生への迷いもあった。自分の教育を見つめ直そうと一年早く退職。目黒区の小学校で非常勤で図工を教える一方、昨年四月から社会人向け大学院に進学した。「図工の時間をよりユニバーサルなものにして、誰でも楽しんで参加しながら、地域と連携する方法を考えたかった」。プロジェクトは卒論の一環でもある。

 将来は、地域の垣根すら越え、海外で図工を教えるボランティアをしたいという。「地球上では海外も地域の一つです。図工の魅力は自由に自分を表現でき、夢中になって取り組めること。小学生でも高齢者でも、日本人でも外国人でも誰もができることだから」。ピノキオの冒険はまだまだ続く。(山下葉月)

<そら・じょう> 1962年1月、目黒区出身。武蔵野美術短期大学卒。大田、品川、世田谷、目黒の4区の小中学校に勤務。都図画工作研究会の副会長も務めた。2017〜19年の夏、教員仲間でフィリピンへ行き図画工作ボランティアも実施した。大田区在住。

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