* * * 「渋沢栄一ってこんなにイケメンでしたっけ?」と、思わずググッてしまった。「近代日本経済の父」、「日本資本主義の父」と呼ばれ、2024年に新1万円札の顔になる渋沢栄一だが、どんな人物像なのか、どんな外見だったのか確固としたイメージが無かったからだ。 近現代を舞台に渋沢栄一を描いたNHK大河ドラマ『青天を衝け』が2月14日にスタートした。渋沢を演じるのは吉沢亮。NHK連続テレビ小説『なつぞら』では、ヒロインの幼なじみ、山田天陽役が話題となったが、私的には2019年に公開された映画『キングダム』での若き王・えい政と奴隷の少年・漂の1人2役を演じ、心の内に影を持ちながらも真っ直ぐに生きていこうとする姿が印象的だった。 今回の大河ドラマでは、「渋沢栄一でございます!」と叫びながら登場。馬に乗って駆けてくる草なぎ剛演じる徳川慶喜らの前に飛び出すのだが、その顔がなんとも清々しく美しい。アップで映し出されようものなら、まつげの長い憂いを帯びたきれいな目が、真っ直ぐにこちらを見据えてくる。演技もさることながら、その顔がその声が、醸しだす雰囲気が、聡明で凛とした芯の強いイケメンという渋沢栄一のイメージを作り上げていく。 これまで渋沢栄一を演じた人は誰だろう。記憶をたどってみるが思い浮かぶ俳優はいない。だからなのか、渋沢という人物に対する先入観はゼロに等しい。新1万円札もお目見えするのは約3年後。日常的に渋沢栄一の顔に接するのはまだ先のことだ。額の広い、やや大きめのしっかりした顔で小柄な体格だったということは、世間的にそれほど認知されていない。吉沢演じる渋沢には、先入観もなければ違和感も感じない。“こんなイメージ”という「ステレオタイプ」が渋沢栄一にはないのだ。
February 19, 2021 at 05:05AM
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吉沢亮が作る渋沢栄一の「爽やかで美しい」人物像に違和感ないワケ(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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