「私はファッションショーにはあまり興味がないの」とスタイリストのメレディス・クープは言う。「美しいし、服が実際に動いているのを見るのは大好きだけれど、冷たい感じがして、『私なんか来て、場違いじゃないかしら』と思ってしまう」
パーソナルスタイリストとして2008年からミシェル・オバマのファッションの立役者となってきた人から出る言葉としては、ショックである(あのバレンシアガのグリッターブーツをミシェルのために注文したのはメレディスなのだから)と同時に、ホッとする。
ある時はJクルー、またある時はジェイソン・ウーを使って、非常にリアルなところからワードローブを巧みに作り上げる才能が彼女にあることは明白だ。ミシェルでもそうでなくても、メレディスは誰もが自分の味方について欲しいと思うタイプの女性なのだ。
2008年から今年1月20日の大統領就任式まで、聡明なルックで最高潮に達した、元ファーストレディのファッションセンスの進化について問われると、メレディスはシルエットや色ではなく、配慮や尊敬、責任といった価値観を引き合いに出して答えた。
過去のインタビューで、彼女は特定のスタイルの作り方を教えることはしたくないと言っていた。「ミシェルとは2人でじっくり『ファッションとはこういうツールだから、私たちはこういう風にしましょう』というような会話をしたことは一度もなかった」と。
しかし、だからと言って、メレディスがディテールを考慮しなかったわけではない。「新たなレベルの責任や義務が必要なことは理解していました。人々はミシェルのひと言ひと言、眉の描き方や着るもののすべてに注目していましたから」
メレディスは若手の新人デザイナーのリサーチに取りかかった。それは今も続け、インスタグラムやウェブサイトをチェックしている。「私のアルゴリズムがすごくいい時もあれば、そうでもないこともあります。でも、常に見ています」と彼女。
目下、注目しているブランドをいくつか挙げるとすれば、SFにインスパイアされたブランド、オットリンガー(Ottolinger)やニットウェアブランドのジュディ・ターナー(Judy Turner)、スウェーデン人デザイナーのジェイド・クロッパー(Jade Cropper)など。
また、手を加える必要があるディテールを仕立て師のクリスティ・ライリングと検討するようにもしている。例えば、先日の大統領就任式の際に、ワシントンの強風に煽られてもコートの裾がめくれないように重りを入れたことなどがそうだ。
「常に最悪のシナリオを想定するよう自分の頭を訓練しました。少々厄介なこともありますが、今のところは続けています」とジョークを言っていた。
彼女とオバマの努力のお陰で、社会的パワーを持つファッションを実践するのは当たり前のことになった。それが人々に、対外的な場でもそれ以外でも、より配慮して装い、注意して買い物するというインスピレーションを与えた。
今年、もっと熟慮した上のファッションをしたいと考えている人に、メレディスが勧めるのは以下のようなポイントだ。
1 ブランドを一つ見つける
「私は食べ物とファッションを比較するのが大好き。と言うのは、服より食品に関する情報の方がずっと多いから。自分の着ている服がどこで作られたか、誰が作ったかを把握するのはとても難しい。良さそうに見えても、リサーチするとそれほど良いものではないとわかったりする」
「自分が本当に支持したいブランドを一つ見つけられるといいですね。セルジオ・ハドソン(Sergio Hudson)のルックを例にとると、彼は素晴らしいので、ビジネスをサポートしたいと思いました。優れたデザイナーですから、彼のパトロンになるのは難しいことではありません」
2 まずジュエリーから始める
「個人的に誰を支持したいかを考える場合、ジュエリー業界はアクセスしやすいかもしれません。すばらしい独立系デザイナーがたくさんいますよ」
3 サステナビリティに配慮して中古を買う
「新型コロナウイルスのせいでしばらく非営利団体のGoodwillや救世軍に行っていませんが、私はずっとリサイクルショップで宝探しするのが大好きなのです。いいものを見つけて自分のものにするのは楽しいし、今は中古品のサイトもたくさんあるので、お気に入りのものを見つけやすいですよ」
4 買う数を減らす
「カルチャーとして、私たちは物を少なくする必要があります。いま手持ちのものを最大限に活用して、本当に好きなものに投資しましょう」
5 自分にできることをする
「今はとても極端な状況ですが、とにかく落ち着いて、徐々に慣れていきましょう。ほとんどの人がどんな予算でも100%を出すのは非現実的だと私は思います。私は一度、サステナブルな服だけを買うというチャレンジを自分に課したことがあります。中古品か厳選したしたデザイナーのものしか買わないと。でもそれはとても難しく、高価でした。それに私は自分用にはそれほどたくさん服を買わないのです! 自分にできる最善のことをすればいいのです」
Translation: Mitsuko Kanno From Town & Country US
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February 20, 2021 at 12:04PM
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