長野県の東御市にある御牧原台地という山の上で、1人の主婦が始めたパンと日用品の店「わざわざ」。現在では3店舗とオンラインストアを構え、3億円の売上がある企業になった。
特殊な立地にもかかわらず年間3万人以上が訪れる「わざわざ」の代表で、『山の上のパン屋に人が集まるわけ』の著書を上梓した平田はる香氏が、“パンを焼くように”オリジナル商品を作るようになった理由や、作る際の「5つのルール」を明らかにする。
ロングセラーとなった「パン屋のTシャツ」
「わざわざ」では、パンと日用品以外にも「オリジナル商品」を売っています。
パンと日用品の店として、「自分たちが使って『良い』と思ったものを販売する」というスタイルでやってきましたが、世の中に販売されているものの中に、自分たちが使いたいものが見つからないことが時折ありました。
そんなとき、「パンを焼くように商品を作ってみるのはどうだろう」と考えるようになったのです。パンと同じように、材料や工程を吟味して、この世に新しい商品を送り出すのはどうだろうと。
たとえば、2016年から定番で販売している「パン屋のTシャツ」という商品は、粉と汗と熱にさらされるパン屋という過酷な環境下でも長持ちする、機能性と耐久性に特化したTシャツです。
この商品は、さまざまな飲食店の制服に採用されたり、ハードワーカーの方や耐久性を求めるユーザーに支持されたりして、毎年1200枚が完売するロングセラーとなっています。対象となるお客様を絞り込む明確なコンセプトは、パンを2種類に絞ったことから着想を得ました。
(参考記事:「パンは2種類しか作らない」「日用品の販売で稼ぐ」で年商3億 “山の上のパン屋”の「健康的な働き方」)
このように「わざわざ」では、シーズンで変わる商品作りをせずに「半永久的に定番で販売できるもの」のみ、オリジナル商品として開発。普遍的なものづくりを第一にし、需要と供給を分析して、パンづくりと同じように効率的な生産管理を行っています。
1週間ごとに色やサイズ別の販売数を計測、データを蓄積して分析し、次の生産でどの色のどのサイズのTシャツを生産するか、予測を立てて生産。在庫過剰になることも品薄になることもなく、年間を通していつでも同じ品質のものを買えるようにしました。
さらにこのデータは、生産工場の方もすべて閲覧できるようになっています。機械の空き状況なども共有され、協働のものづくり体制をつくりました。
まだまだ小さな企業ですが、生産管理をどのようにやっていくか社内のエンジニアと議論を重ね、こういったシステムを1つずつ構築しています。
July 19, 2023 at 03:00AM
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なぜ“山の上のパン屋”がわざわざ「Tシャツ」を作るのか?世の中にない「オリジナル商品」を生む5つのルール(平田 ... - 現代ビジネス
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