交流戦前にわずか「１」だった首位ヤクルトとのゲーム差が「７」にまで広がった。逆転優勝へ、打倒ヤクルトへ巨人はどう戦っていくべきか。誰がキーマンになるのか。本紙評論家の高木豊氏（６３）が語った。
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ペナントレースはまだ半分以上も残っている。巨人にとって、ヤクルトとの「７ゲーム差」は、逆転不可能な数字ではないはずだ。しかし、追いかけるための材料が乏しいというのも正直な感想だ。
例えば、先発投手。巨人は先発から抑えの大勢に直接つなげば、高い確率で勝てる。必要な人材は長いイニング、理想を言えば８回まで投げられる先発投手なのだが、若手は意外にスタミナがない。山口のような馬力のあるベテランを頼りにしたいところだが、左膝の故障で復帰が遅れているのが痛い。
中継ぎ陣も圧倒的にヤクルトの方が上だ。巨人は打ち勝つしか勝利のパターンがない。そのために、スピードがある選手が欲しい。巨人は一発がある打者が多いが、１点を争う試合で機動力は不可欠だ。
捕手も固定したい。山瀬、岸田は今後よくなりそうだが、現状では経験不足。大城が戻るまでは小林で行くべきではないか。
最後に。巨人がヤクルトを逆転するための秘策は「巨人らしくない野球」をすること。表現は悪いかもしれないが、巨人は伝統的に「捨てゲーム」を作れないチーム。しかし、これからは「勝てる」と確信した試合はリスクを背負ってでも勝ちに行き、「負け試合」では潔く撤退する。勝ち試合と負け試合のリリーフをはっきり分けることや、大差をつけられたら主力を休ませるなど、メリハリをつけた投手リレー、選手起用も必要だろう。（スポーツ報知評論家・高木豊）
June 14, 2022 at 04:10AM
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【巨人】高木豊氏が指摘、「捨てゲーム」作ることも必要…勝ち試合とは継投きっちり分け主力に休養を - スポーツ報知
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