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【吉本シン新喜劇】若手で作る新喜劇、お芝居の大切さ実感 - 産経ニュース

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4月から毎月2回、このコラムを執筆している吉本新喜劇座員で芸人ライターの吉岡友見です。いつもは新喜劇の若手座員の紹介をしていますが、今回は筆者という立場を利用して、筆者が出演した「セカンドシアター新喜劇」のことを書きたいと思います。

セカンドシアター新喜劇とは、若手座員の育成を目的に、「吉本新喜劇セカンドシアター」で隔週末に開催される公演です。物語を作るリーダーである座長も、出演者も、すべて若手座員で構成されています。「なんばグランド花月(NGK)」などで上演される通常公演の稽古は前日の1日のみですが、セカンドシアター新喜劇の稽古は3日前から始まり、座員で意見を出し合って練り上げていきます。

筆者が出演した「セカンドシアター新喜劇」のメンバー。リーダーも出演者も、全員が若手座員です

筆者が出演した6月4、5両日のセカンドシアター新喜劇のリーダーは、「乳首ドリル」でおなじみの吉田裕と、盛り上げ上手で座員に「楽屋番長」と呼ばれる奥重敦史。吉本興業のタレント養成所(NSC)の同期でもある2人が、初めて一緒に新喜劇を作り上げました。

2人はどんなことを考えて臨んでいたのでしょうか。吉田が「これから新喜劇でボケをやっていきたい敦史が、ボケやすいように、やりたいことができるように意識した」と語ると、奥重は「自分は調子に乗り過ぎてしまうときがあるので、裕が止めたら暴走しないようにと気を付けた」と息ぴったり。

そして、「同世代だけでやってみて、お芝居には人生経験が出ると改めて思った。やっぱりベテランさんのセリフや所作は、深みや重みが違う。〝お芝居〟の大切さを実感した」という吉田の言葉に、筆者もうなずきが止まりませんでした。

役者の味は、年の功で深まるものだと思います。でも年齢や経験がすべてではありません。自分は普段、何を感じて、どんなふうに生きているのか。舞台の上ではそれが丸裸にされます。だから、今この瞬間もサボってはいられません。自戒を込めて。

知らなかった面白い座員、知っている座員の見たことのない表情に出合える「セカンドシアター新喜劇」。次回は今週末の18、19両日開催です!(吉本新喜劇座員・芸人ライター 吉岡友見)=次回は7月14日掲載予定

吉岡友見

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June 16, 2022 at 09:00AM
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