リアルな街との共存も大事ですよね。
コロナ禍だから街には集まらないでほしい。代わりとしてバーチャル空間内に渋谷駅前を作るから!と、はじめてのバーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェスが開催されたのは1年ちょっと前の2020年10月末。今年も第二回となるバーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス2021が開催され、両方合わせて世界中から100万人の人が訪れました。
その知見を生かすそうです。KDDIと東急、みずほリサーチ&テクノロジーズ、一般社団法人渋谷未来デザインは「バーチャルシティコンソーシアム」を発足。メタバースにおけるルールの制定やコンプライアンス指針の策定を目指すそうです。
去年よりも以前から、VRChatなどの"メタバースに住んでいる"という先住民にとっては、「後から来たやつらが何をいってんだ」「勝手なことをするな」とレスしちゃうかも。でもまあ、ちょっとお待ちください。
彼らがやろうとしているのは、全国各地、いや世界でデジタルツインなVR町おこしを企画する際に、物事がスムースに進むようにするための道路整備みたいなものです。
複数のプラットフォームで同じアバターが使えるかもしれない未来も
街の魅力は、いままでにリアルな街が培ってきたものです。その景観を生かしたVR空間は、訪れるアバターにとって魅力的なワールドとなりますが、もしメタバース内で経済圏が生まれてもリアルワールドには還元されません。
そこでバーチャルシティコンソーシアムは、メタバースだけが盛り上がることなく、リアルワールドと一緒に盛り上げていくべく収益を分配する仕組みを考えています。
現在のフェーズ1では、都市連動方メタバースの定義を行ない、リアルワールドのステークホルダーとの連携のありかたを模索。そして成功事例となったバーチャル渋谷を類型化するガイドライン作成を行なっています。
22年度のフェーズ2では、実際に他都市でもVR町おこしを成功させるためのガイドライン作成を行ないます。この段階ではバーチャル住民権の発行も想定しているとか。
23年度のフェーズ3は海外展開を視野に入れ、複数のメタバースプラットフォーム間での連携をすすめ、同じデザインのアバターであちこちのメタバースにいける仕組みの構築を目指します。おおっ! マルチプラットフォーム連携は嬉しいですね! 愛着のあるアバターでVR旅行が自由に楽しめるようになる未来そのものですから。
首相の口からもでてきた「メタバース」
バーチャルシティコンソーシアム発足式に登壇した経済産業省の上田さんによれば、国会答弁において岸田首相の口から「メタバース」という言葉がでてきたとのこと。経済産業省が作った資料が呼び水となったようですが、現在の著作権法はメタバース時代を想定しておらず、社会性のあるシステムがメタバースに置き換えられていくなかでどういう問題点があるかを記したものだそうです。
ポイントは2つ。1つめは権利問題で、クリエイターが作ったアバターや建築物などの権利をどう認めて守っていくのか。複数のプラットフォームで1つのアバターを使うとなると、この問題は避けてとおれません。
2つめはビジネスにおける問題。3万円台のQuest2があるとはいえ、国としてはまだまだ高いと考えているのでしょうか。もっと低価格なVRヘッドセットを求めていきたいとのことです。また企業がメタバース内で催事をしたいときに、ワールドを作れるクリエイターの数が少ないとも考えているとのこと。
ふむ。これは確かに、オープンに議論を進めていく問題な気がします。しかし権利問題は国によっても判断が異なるセンシティブさがあります。
「国として今後どこがメタバースの勝ち筋となるかも見ていく」(上田さん)そうですが、もしかして著作権法が改定しやすいよう、国内プラットフォーマーを重視するって意味じゃないですよね...。なんだろう、メタバース時代もガラパゴス化を目指すことになってしまう世界線の気配を感じます。
Source: バーチャルシティコンソーシアム
November 09, 2021 at 07:00PM
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