生活情報ファイル。今回は薫製。
最近、コロナの影響かアウトドア人気が高まっているが、そんなときに楽しみたいのがこの薫製。楽しく簡単に、おいしく作るためのポイントを紹介する。
薫製をおいしく作るためのポイントは?
宮城・南三陸町の神割崎キャンプ場。開放的なロケーションが魅力のこの施設、現在は人数制限を設けるなどの感染防止対策がとられている。
この記事の画像(21枚)梅島三環子アナウンサー:
おはようございます、紺野さん、きょうもよろしくお願いします
薫製を教えてくれるのは野外インスタラクターの紺野祐樹さん。生活情報ファイルのアウトドア担当と呼べるほど、このコーナーではおなじみの方。
今回、用意した食材はこちら。薫製にはタンパク質が多めの食材が合うということ。せっかくなので南三陸町のタコやカキも用意。薫製に欠かせない食材をいぶすチップはホームセンターでも購入できる。
梅島三環子アナウンサー:
まずは何から?
野外インスタラクター 紺野祐樹さん:
味付けをしなくてもいい食材が多いので、風にあてて表面の水分を飛ばす“風乾”という作業をします
食材は干物を作るネットに入れて乾かす。
野外インスタラクター 紺野祐樹さん:
上の段に水分が多いのを入れると下に水分が落ちることがあるので、水気があるのは下の段がいい
薫製をおいしく作るためのポイントは、まず食材の水分を飛ばすこと。表面に水分が残った状態で煙にあてると、食材が酸っぱくなってしまうとのこと。
食材を乾燥させて約30分。市販の薫製機に吊るして、七輪などの上に置く。そして…
身近なものを使って薫製を楽しむ
梅島三環子アナウンサー:
続いては段ボールですか?
野外インスタラクター 紺野祐樹さん:
あまり熱を加えなくていいやつはスモークウッド、おがくずを固めたようなやつを使うとダンボールで囲うだけで薫製が作れる
薫製は身近なものを使って楽しめるのもポイント。家庭にあるダンボールなどを活用して、薫製を作ることができる。
ただし、ダンボールは燃える恐れもあるので絶対に目を離さないよう注意が必要。
さらに…
こちらは使い古したお鍋。これも薫製器の代わりになる。あとはスモークチップを敷き詰めて火にかけるだけ。30分から1時間程度で薫製が完成する。
野外インスタラクター 紺野祐樹さん:
では、あけてみましょう
梅島三環子アナウンサー:
いい色になってますね、おいしそう、いい香りですね
どの食材もほんのりと色づいて、いい仕上がり。
梅島三環子アナウンサー:
いただきます、しっかり食材に香りがついてますね。カキのうまみと香りが相まってまた違った味わいになる。水分も抜けてるからか、うまみも凝縮されている感じですよね
野外インスタラクター 紺野祐樹さん:
すごく食べやすいですよね
なぜ、薫製にするとおいしさが増す?
極端に言えば食材をいぶすだけ…なのに断然おいしくなる薫製。
そのひみつを、宮城大学の西川正純教授に教えてもらった。
梅島三環子アナウンサー:
なぜ薫製にするとおいしい?
宮城大学 西川正純 教授:
薫製の薫煙に香りの成分が多い。それが食材に付着することによって、食材のおいしさプラス、香りの成分を楽しむことができる。
肉や魚には、もともとタンパク質を分解する酵素が入っている。それが40度で2~3時間置くとタンパク質の酵素が分解してグルタミン酸が増える。あるいはグリシンなどのアミノ酸が増える。それがおいしさが増す秘訣
アウトドアでも手軽に楽しめて、しかもおいしい。いろいろな食材を試したり、ちょっとしたアレンジを加えて、自分だけの薫製を味わってみては。
(仙台放送)
May 30, 2021 at 10:30AM
https://www.fnn.jp/articles/-/187168
家庭のダンボール活用でおいしい「薫製」 楽しく簡単に作るためのポイント紹介【宮城発】 - www.fnn.jp
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