新たな挑戦としては、ユニクロとともにインナーウェアコレクションを発表した。「下着が好きで、これまでもあらゆる下着を試してきました。ユニクロの下着は、ワイヤーを使わずカップの整形だけで胸をホールドする独自のもので、個人的に興味をもっていました。美しいカッティングを生み出すにはどうすればいいか? 服作りの際に私はアウトラインから考えるのですが、下着はその逆で彫刻のように削ってゆくプロセスを試みました。肌に対してどの部分を削り、どの部分を残していくか。初めて挑戦したやり方で、Mame Kurogouchiの服作りにおいても勉強になりました」
経営者でもある黒河内は、これからの10年を、未来に向けてブランドと会社を育ててゆく時間と考える。「繊維のあり方も環境とともに変わってきました。昔からの技法はもちろん大切ですが、これから私たちが生きていく上でどういう繊維が必要か、作り方や使用した後はどうするのか。物作りにおいても産業においても循環させていくことが大事です。素材の研究や開発に取り組みながら、自分たちがどういう企業として活動していくべきか、スタッフとともに問いかけていきたい」
Profile
黒河内 真衣子/デザイナー
長野県生まれ。2010年に黒河内デザイン事務所を設立、「mame」をスタート(2018年「Mame Kurogouchi」に変更)。2014年毎日ファッション大賞新人賞、資生堂奨励賞受賞。2018年よりパリコレクションに参加。2020年初のショップをアトリエ近くの世田谷区羽根木にオープン。2021年よりタイムレスなワードローブを提案する「マメ クロゴウチ ベーシックス」もスタートした。
Photo: Takashi Homma Interview & Text: Jun Ishida Hair & Makeup: Rumi Hirose Editors: Maki Hashida, Yaka Matsumoto, Kyoko Osawa, Yui Sugiyama
January 22, 2022 at 05:04PM
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黒河内 真衣子──「作るものも生まれるプロセスも、自分が綺麗だなと心が動くものは10年、変わらない」【THE ONES TO WATCH vol.13】 - VOGUE JAPAN
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