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「フィギュアスケートの教科書作るなら」 本郷理華さんが見た全日本:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

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 フィギュアスケートの全日本選手権は24日、長野・ビッグハットで女子フリーがあった。

 ショートプログラム(SP)首位の坂本花織シスメックス)がフリーも154・34点で1位になり、合計233・12点で3年連続4度目の優勝を果たした。

 2位に合計点で20点以上差を付けた圧勝の要因はどこにあったのか。新世代の台頭は。美しいと感じたスケーターは――。

 2015年と16年の四大陸選手権で銅メダルを獲得した本郷理華さんが振り返った。

   ◇

 全日本選手権には独特の緊張感があります。

 私が現役の頃も、公式練習から「ならでは」の雰囲気を感じていました。会場が大きいし、リンクは青色で包まれている。「全日本だ」という喜びもありますが、演技直前の6分間練習になると「あ、試合が始まる」と心臓がバクバクしました。

 「本当はもっとできるのに」という選手もいる中、今大会の女子SP、フリーで力を全て出したのが、坂本花織選手でした。

 フリーは一つ目のジャンプから、抜群の安定感を見せました。

 大会に向けて力を入れてきたというルッツは、見る人の角度によって「エッジが倒せていない」と減点されかねない難しいジャンプです。私も「誰が見てもルッツ」というジャンプを跳ぶのは苦労しました。3回転半(トリプルアクセル)など、大技を跳ぶ選手と戦う坂本選手にとっては少しの減点も命取り。しっかり対策したことで、SPとフリーのどちらも加点を引き出しました。

 滑りについても、音をしっかりと捉えていました。振り付けの細かい部分まで詰めて練習したのでしょう。見る人に、気持ちの余裕すら感じさせるような、素晴らしい演技。世界選手権や五輪を経験し、パワーのあるジャンプやスピードだけではなく、表現の幅を広げていると感じました。

 世界選手権の優勝をキャリア…

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December 26, 2023 at 04:30AM
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