PCでの文書作成中、原稿用紙設定で書きたいときや図に注釈を入れたい場合など、縦書きが必要なシーンは意外とあるものです。この記事では、無料で使える文書作成ソフト「Google ドキュメント」の機能や外部ツールを使って、縦書きをする方法を解説します。
Google ドキュメントで文章を縦書きにする方法はある?
Google ドキュメントでできる文章の書式設定は、「ファイル」にある「ページ設定」から、ページの向き・用紙サイズ・ページの色といった項目が用意されています。執筆時点(2023年11月中旬)では、縦書きの項目は用意されていないようです。
また、「表示形式」にある「段落 スタイル」の項目に、段落ごとにスタイルを変更する機能がありますが、ここにも文章を縦書きにする機能はありません。
【参考】Google ドキュメントで新しい文章を作成する時の基本的な使い方
スマホ版Google ドキュメントで横向き×縦書き設定はできる?
PC版同様にスマホ版Google ドキュメント アプリにも、執筆時点では文章を縦書きにする機能は備わっていません。これは、Androidスマートフォン、iPhone両方に共通しています。文書の書式を変更できる、「ページ設定」や「段落スタイル」の項目はありますが、文章方向を変更する箇所はありません。
ページの縦向き・横向きについては、「ページ設定」の項目から変更可能です。しかし、ページの向きを変えても文章の方向は横書きのままです。
Google ドキュメントは原稿用紙設定にすると縦書きになる?
そもそも、Google ドキュメントの「編集」や「表示形式」といった項目内に、原稿用紙設定は備わっていません。また、Google ドキュメントにはプロジェクト提案書や小論文などさまざまなテンプレートが用意されていますが、原稿用紙のテンプレートはありません。
ChromebookならGoogle ドキュメントで縦書き文章を作るアプリが使える?
Chrome OSを搭載した「Chromebook」と呼ばれる製品でも、Google ドキュメントの文章を縦書きにする機能は搭載されていません。
ただ、Googleの学習支援ツール「Google for Education」で使える「こどもSuite(スイート)たて書きできる版」では、文章の縦書きが可能 です。
【参考】Google Workspace Marketplace|こどもSuite(スイート)たて書きできる版
Google ドキュメントで縦書き文章を作るためのアドオンを入れることはできる?
Google Workspaceに加入しているユーザーであれば、文章を縦書きにできるアドオンの1つに、ゼッタリンクス株式会社の「Suiteツール」が利用できます。
打ち込んだ文字を縦書き画像に変換できるほか、1行当たりの文字数や段組み、文字間隔なども設定できます。
利用料金 は1ユーザーあたり年額1650円です。お試しで30日の無料トライアルができます。
【参考】Google Workspace Marketplace|Suiteツール
Google ドキュメントで縦書きができない時の代替案は
Google ドキュメント以外の機能を使って文章を縦書きにするには、外部ツールやMicrosoft Wordなどで縦書きの文書を作成する方法があります。
これらの方法で作成した文章を一度画像にしてから貼り付ければ、Google ドキュメントに縦書きの文章を入れられます。画像にするには、スクリーンショットを撮る方法が手軽です。また、Google ドキュメントにこだわらないのであれば、Wordなどで作成した文章をPDFに変換すれば、Wordを持っていない人と共有しやすくなります。
【参考】Google ドキュメントをPDFファイル化する時にレイアウトのズレを解消する方法
縦書き入力ができるGoogle ドキュメントの無料で使える代替案「縦書きくん 」
「縦書きくん」は、Google ドキュメントの文章を文字形式のまま縦書きに並び替えられるWebツールです。
文章を入力して変換ボタンを押すだけで簡単に縦書きに変更でき、誰でも無料で使えます。
Google ドキュメントの代わり にWordを使って縦書き文章を作成してもOK
Microsoft Wordにはデフォルトで縦書き機能が備わっています。 縦書きにする手順は以下の通りです。ここでは、Microsoft 365版で紹介します。
文章全体を縦向きにするには、「レイアウト」の「ページ設定」にある「文字列の方向」で文字列の方向を変更します。
縦書きのテキストボックスを挿入することも可能です。「挿入」の「テキストボックス」から「縦書きテキストボックスの描画」を選びます。
ChromebookにはGoogle ドキュメントの変わりに使える縦書きアプリがある?
Chromebookに、デフォルトの縦書きアプリは搭載されていません。前述で紹介した「こどもSuite(スイート)たて書きできる版」や「Suiteツール」などのアドオンをインストールすれば縦書きが可能になります。
Google スライドのテキストボックスを使えば縦書きの文章も作れる?
Google スライド は、Web上でスライドを作成できるツールです。テキストボックスで文字を挿入する機能がありますが、向きは横書きに限定されていて、縦書きの文章は作成できません。
ただ、テキストボックスの設定を調整すれば、横書き文章を縦書きのように並び替えられます。
まず、「挿入」>「テキストボックス」を選択してテキストボックスを作成します。
次に、テキストボックスの横幅をテキスト1文字分の幅まで縮めます。
この状態で文章を入力すれば、文字が縦並びになります。文章を改行したいときは、同様に複数のテキストボックスを作って並べましょう。
【参考】Google スライド
※データは2023年11月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/ねこリセット
December 02, 2023 at 06:30AM
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