梱包材として使われているプラスチック製のバンド“PPバンド”を使った“プラカゴ”バッグが人気です。特徴は、軽くて丈夫なこと。汚れても簡単にお手入れでき、日々のお買い物バッグとしても使えます。
その作り方を、かごバッグ作りのスペシャリスト・松田裕美(まつだ・ひろみ)さんに教えてもらいます。小物入れのような小さなものも作れるので、お子さんの自由工作にもおすすめです。
“プラカゴ” マスクケースの作り方
<用意するもの>※市販のマスク ボックス入り(縦10cm×横21cm×高さ11cm)を型紙に使用
●PPバンド(1.5cm幅) 計33本
・縦ひも(約45cm)×15本
・横ひも(約55cm)×7本
・編みひも(約75cm)×7本
・ふち補強用(約75cm)×2本
・取っ手用(約75cm)×2本
※長さは、編みひもは横1周分、縦横ひもは天井を除く3面分を足した長さに、仕上げのための余裕約10cm(両端5cmずつ)を足しています。
●はさみ
●定規
●おもし(文鎮など)
●洗濯ばさみ(約6個/仮止め用)
●マスキングテープ(仮止め用)
●両面テープ(取っ手用)
<作り方>
1.横ひもの上に縦ひもを重ねて十字に組み、中心を合わせる。
2.横ひもを、上側と下側に3本ずつ、縦ひもに対して交互に並べる。
3.縦ひもを、左側と右側に7本ずつ、編み目が交互に出るように差し込む。
4.底の四方にマスキングテープを貼って仮止めする。
5.マスキングテープの外側に定規を当て、ひもにしっかりと折り目をつけて立ち上げる。
6.壁を作る。壁に編み込む「編みひも」を、底と同じ要領で編み進める。1段目は、面が広い方の左から3番目の裏に洗濯ばさみで留めてから編み始めるといい。
ポイント:端から1番目から編み始めると、角に厚みが出るので、さける。
ポイント:上段の編みひもはずれやすいので、辺につき1~2か所ずつ洗濯ばさみで固定しながら編み進める。
7.1周編み終わったら、編み始めの後ろに入れて重ね、洗濯ばさみで固定する。
8.2段目は、下段と編み目が交互になるようスタート位置を変えて、編み進める。
ポイント:始末の位置が偏らないように、1段ごとに180度スタート面を変えるといい。
9.7段目(最上段)まで編みあがったら、立ち上がったひもを引っ張り、編みひもの隙間を埋める。
10.ふちを作る。まず、外側から出ているひもを内側に折り、上から3段目に差し込む。余ったひもはカットする。
11.ふち補強用のひも1本を、内側から出ているひもと、最上段の間に差し込む。
12.内側から出ているひもを外側に折り、余分をカットして上から3段目に差し込む。
13.ふち補強用のひも、もう1本を、先端を通しやすいように三角にカットして、外側の最上段に編み込む。
14.1周して、先端が編み目の内側に隠れるように、余分をカットして差し込んだら、かごのできあがり。
15.取っ手をつける。取っ手用のひもの先端を通しやすいように三角にカットして、背面内側左端の、上から1段目に上から差し込み、底につく長さまで延ばす。
16.内側に90度曲げてからUターンするようにまげ、上から2段目に横から差し込み、三角を作る。
17.ひもの前面を内側にして3段目に上から差し込み、余分をカットする。
18.(15)~(17)の行程を、右側も同じように行う。
19.背面外側にも、取っ手用のひもをつける。(15)~(18)の行程と同様に行うが、差し込む場所は1段ずつ下になる。2本の取っ手用のひもを両面テープで接着したらできあがり。
ポイント:取っ手をつける場所や長さはお好みで。前と後ろに取っ手を付けるとバッグにも!
◆プラカゴ作りを教えていただいた先生
松田裕美さん
千葉県茂原市を拠点にクラフトバンドやPPバンドの編み方を指導
August 22, 2022 at 09:25AM
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