タレントの間(はざま)寛平さん(72)が9日、吉本新喜劇のGM(ゼネラルマネジャー)に就任し、東京都内で記者会見に臨んだ。ピンク色の光沢のあるスーツを着こなし、「まいど~」と登場。新喜劇約63年の歴史でGMを置くのは初めてで、スタッフ総出で茶化されながらも「必ず大スターを作っていきます。若手に育ってもらえるよう、頑張ります」と意気込みを語った。
GM就任の打診は昨年6月に受けたという。「社長から『若手を育ててほしい』といわれた。『僕、まだ育ってないねんけど、大丈夫ですか?』と聞き返しまして」と笑う。「引退を考えていたときなんですよ。でも頼まれて、僕でも必要なのかと考えて、頑張ってみようかという気持ちになりました」。以降、月2回のペースで、今後の方針について会社側と打ち合わせを重ねてきたという。
昭和45年に新喜劇に入団。24歳で座長となり「アヘアヘ」「かいーの」など数々のギャグで人気を博した。これからはGMとして、広い視野で助言や提言を行い、新喜劇を盛り上げていくことが期待される。
新喜劇には自身を含めて110人が所属している。なかなか出番が回ってこない、と嘆く若い世代から次の大スターを育成するべく、「一人一人、今の座長らに、どういう子たちなのか勉強しにいってます」とし、スター育成の秘案をこのように明かした。
寛平さん「もしあれだったら、僕のギャグをあげます…いらんかな?」
司会で座員の未知やすえさん(58)「できません」
寛平さん「こう、お尻をこすりつけるだけなんですよ~。『かいーの』って(司会者台にズボンをくっつける)」
未知さん「衣装が痛むから、やめなさい」
会見には新喜劇座長のすっちーさん(50)、酒井藍さん(35)も登場。2人とも、これまでどれだけ寛平さんにお世話になったか、どれだけGM就任に期待しているかを語った上で、最終的に「(寛平さんのことは)何とも思ってません」とはしごを外して笑わせた。
会見では、リモートで若手座員らの紹介や、太田芳伸さん(40)、ボンざわーるどさん(42)によるコントも行われた。また、「若手が集まって頑張る場所」として吉本新喜劇に特化した劇場の設立や、今年10月10日に「新喜劇祭り」と題して、人気投票の上位30人による公演を開催する意向も明かされた。
寛平さん「僕が30人に入らなかったら、チケットのもぎりをやります。上の世代のファンはインターネットが使えないので、僕らが入れない可能性は十分にあります」
未知さん「急にシビアな話になってきましたね…!」
寛平さんはこれから毎月、吉本興業の大阪本社で会見を開き、新たなプロジェクトの発表や、GM目線での座員紹介などを行っていくという。(三宅令)
February 09, 2022 at 01:28PM
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間寛平さん、吉本新喜劇GMに就任「大スター作る」 - 産経ニュース
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