吉沢亮主演の「青天を衝け」、清原果耶がヒロインの「おかえりモネ」。今期のNHKの大河と朝ドラはいずれも高評価で、テレビ離れが進むなかでも「国民的番組」の地位を保っている。その華やかな画面を陰で支えてきた名物料理人が、「スターと食」の秘話を明かす。 【写真10枚】平山さんの料理に胃袋をつかまれたスターたち ***
「樹里ちゃん、ちょっと、こっち来て」 NHKの大河ドラマ「江(ごう)」(2011年)の撮影の合間に、私は主演の上野樹里ちゃんを呼び止めました。そして、仕込み中のシイタケを彼女の口に放り込んだのです。 口に物を入れると演技に支障が出ると気にしていたのか、樹里ちゃんはそれまでの撮影で私が作った「消え物」に手をつけてくれなくて、悔しい思いをしていました。だから、樹里ちゃん演じる江姫夫妻の食事シーンはこれで最後という日の前日、撮影用に仕込み中だったお煮しめのシイタケを、半ば無理やり食べてみてもらうことにしたんです。すると彼女は……。
「うわ、美味しい。明日(の撮影で)は食べよ~」 4年前に定年退職で一線を退くまで、消え物を作り続けて約50年。この時の記憶が、私から消えることはありません。 〈「ちんとんサン」。こう呼ばれ、テレビ業界で親しまれる平山登世子さん(74)が画面に映ることはない。だが、日本人であれば一度は必ず、彼女の「作品」を目にしたことがあるはずだ。 スタジオに飾られる花や、ドラマ撮影で使われる食事を、業界では「消え物」と呼ぶ。小道具のうちの消耗品を指すが、平山さんは文字通り瞬時に消えてしまう食事の用意を担当してきた。〉 私は江戸っ子7代目。祖父の代までは、文京区の白山で「嶋屋」という小料理屋をやっていた家に育ちました。祖父は毎朝天秤をかつぎ、日本橋で魚を、江戸時代には三大青果市場と呼ばれていた駒込青果市場で野菜を仕入れていて、日本橋にある有名な仕出し弁当屋の「弁松」と全く同じ味付けだと評判を呼び、店も繁盛していました。 そんな環境で育ったとはいえ、私自身は特に料理の勉強をしたわけではなく、家では米研ぎをやる程度でした。ところが、義兄が貸植木屋をはじめ、それが後に消え物製作会社「アサヒ植木装飾」となり、私も高校卒業後にそこに就職したため、消え物と関わるようになったんです。
June 20, 2021 at 08:57AM
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「大河」「朝ドラ」の食事を作る「消え物」料理人が明かす撮影秘話 20年ぶりに白米を食べたGACKT、緒形拳はステーキをおかわり(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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