教皇フランシスコは、第6回パリ平和フォーラムに、メッセージをおくられた。
教皇フランシスコは、第6回パリ平和フォーラム(11月10日‐11日)に、メッセージをおくられた。
教皇は、バチカン国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿を通し、同フォーラム参加者に宛てたメッセージで、「国際協力を促進するために、大陸間の対話を強化するこの出会いが、
より正義と連帯に満ちた平和な世界の構築に貢献できるように」と、励ましを述べられた。
教皇は、今回のフォーラムが非常に痛ましい世界情勢を背景に開かれたことに言及。武力紛争の拡大に伴い、人々の苦しみや、環境をも含めた被害が増す中、この集いが希望のしるしとなることを願われた。
そして、このフォーラムを通して採択された取り組みが、テロリズムや、暴力、戦争に苦しむ人々の叫びへの傾聴を基礎とした、誠実な対話を育てることに役立つようにと希望された。
平和の構築は、時間のかかる忍耐強い仕事であり、恒久の平和は、毎日人間の尊厳の理解と尊重と促進を通して築いていくもの、と教皇は述べた。
「世界人権宣言」が国連で採択されてから75年が経つが、そこで宣言された内容はまだ現実には満たされていないと指摘しつつ、教皇は「子どもも含めた一体どれだけの人々が基本的人権も持たず、どれだけ多くの人が紛争のために、水や食料はもとより、信教の自由や、医療や住居、教育や労働の最も基本的権利さえ奪われているか。どれだけの子どもたちが、直接的または間接的に戦闘に関わらざるを得ず、心と体に一生消えない傷を負っているのか」と問われた。
譲ることのできない正当防衛の権利を明言しながらも、命が脅かされている人々を守る責任をも強調される教皇は、「戦争は常に人類の敗北と言わざるを得ない」と記された。
平和は、武器によってではなく、忍耐強い傾聴と対話と協力によって作り出すもの、と述べた教皇は、武器を収め、死と破壊の道具の生産と取り引きを考え直し、平和の論理が勝る日まで、段階的かつ統合的な軍縮に向かって歩みだすよう招く、教皇庁のアピールを新たにされた。
November 09, 2023 at 03:00PM
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教皇「平和を作るのは、忍耐強い傾聴と対話と協力」 - バチカン・ニュース - Vatican News
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