こんにちは！ 元イタリアン料理人、現役専業主夫料理人パパイズムです。
長年イタリア料理に携わってきた経験を活かして、身近な材料で、できるだけ手軽に作れるおいしいパスタレシピを日々研究している私。
今回ご紹介するのは、食べると唐辛子の辛さで怒ったように顔が真っ赤になることから名づけられたといわれる「アラビアータ」です。
アラビアータは唐辛子とにんにくの入ったトマトソース。具材には玉ねぎを使うことが多いですが、最近は野菜の値上がりが続いていますので、ここでは冷凍野菜のれんこんとほうれん草、トマト缶で作ります。下処理の手間をできるだけ省いて、コスト的にも作りやすいレシピです。
食感のいいれんこんと、彩りよく栄養満点のほうれん草。どちらもトマトソースとの相性はバッチリです！
パパイズムの「冷凍野菜とベーコンのアラビアータ」
【材料】（1人分）
- スパゲッティ（1.6～1.7mmがおすすめ） 100g
- お湯（茹で用） 1.3L
- 塩 13g（茹で用）＋適量（味付け用。1g前後）
- にんにく 2片
- 唐辛子 2本（お好みで1本でもOK）
- オリーブオイル 大さじ2
- ベーコンスライス 50g
- 冷凍れんこん（ボイル済） 70g
- 冷凍ほうれん草（ボイル済） 50g
- トマト缶（ダイスカット） 1/2缶（200g程度）
- 黒こしょう 適量
作り方
1. にんにくは、かたい根元を包丁で落として皮をむき、2mm程度の厚さにスライスします。唐辛子はヘタを落として種を取ります。
にんにくはソースの香り付けだけでなく具材にもなるので、みじん切りではなくスライスしてホクホク食感に仕上げます。
2. スパゲッティを茹でます。鍋や大きめのフライパン（今回は26cmのフライパン使用）に水と塩を入れて沸かします。沸騰したらスパゲッティを入れ、目安としてパッケージに書いてある時間のマイナス1分茹でて、コシのあるアルデンテ食感に仕上げます。
3．スパゲッティを茹でている隣で、アラビアータのソースを作ります。フライパンにオリーブオイル、にんにく、唐辛子を入れ、中火にかけて炒めます。
4．1～2分炒めてにんにくの両面がきつね色になったら、油はねしないよう少し火を弱めてベーコンを入れ、ベーコンがカリッとするまで炒めます。
今回はしっかり辛く仕上げたかったので、唐辛子を入れたままソースを作りました。やさしい辛さにしたければここで一度取り出し、盛り付ける時にのせてもOKです。
5．ベーコンにカリッと焦げ目が付いたら、トマト、
冷凍れんこん、冷凍ほうれん草を凍ったまま入れて、フライパンの底が焦げないようにゴムベラなどでかき混ぜながら、中火で2分程度煮込みます。
れんこんは大きかったので、トングで食べやすい大きさに割りました。
6. 煮込んでトマトの酸味を飛ばしたら、塩で味付けをして、火を止めてスパゲッティの茹で上がりを待ちます。
7．スパゲッティが茹で上がる直前に、6のソースを中火で温め直し、フツフツとしてきたら火を止めます。スパゲッティが茹で上がったら、トングなどでつかんでソースの入ったフライパンに移し、
手早く和えます。
ロングパスタもショートパスタも、ザルにあげてザ～ッと湯切りしてからおおよそ5秒以上放置すると、パスタの中の水分まで過剰に抜けてパサパサになってしまいます。そこで、茹で上がったパスタは滴る茹で汁だけを軽く切ってソースと絡めるか、ザルにあげてすぐソースと絡めるのがおすすめです。
8．器に盛り付けて、仕上げに黒こしょうをかければ完成です。
ソースは辛みと甘みのバランスが◎です
時々食べたくなるアラビアータパスタ。にんにくとトマトの香り、唐辛子の香ばしさが食欲をそそります。
唐辛子を2本入れっぱなしで作ったトマトソースは辛口ですが、煮詰めてベーコンとトマトのうま味を凝縮させたので濃厚で、辛みと甘みのバランスが◎です。スパゲッティとの絡みも抜群ですよ。
レンコンとほうれん草は、いつものアラビアータなら玉ねぎで出す甘みと食感を補ってくれます。冷凍とはいえ肉厚なレンコンは食感があり、甘みもしっかり。ほうれん草の香りはトマトとよく合います。
ちなみに、じっくり炒めてトマトと煮込んだ真っ黒の唐辛子は、こうやってフォークに刺してから、
スパゲッティと一緒に食べると香ばしくて最高に美味しい！ これは現役時代にお店で教えてもらった食べ方。噛みきれるやわらかさですが、ガツンとした辛味があるので麺とソースと一緒に食べるのがポイントです。鼻から抜ける唐辛子の香りと刺激的な辛みはやみつきに。辛いのがお好きな方にはおすすめです。
唐辛子、にんにく、そしてトマト缶のソースをベースに、具材は里芋やかぼちゃ、パプリカなど他の冷凍野菜でもOK。お好きな組み合わせのアラビアータをお試しください。
作った人：パパイズム
3児の父として、日々家事育児に奮闘する主夫兼料理研究家。イタリアナポリピッツァの職人として10年間働いたのち、現在はプロの料理人としての経験を活かし、企業・飲食向けの商品開発や、「節約しながら家で簡単に作れるプロの味」をブログやInstagramで発表中。好きな食べものはいぶりがっこ。
企画協力：レシピブログ
テレビや雑誌で活躍する人気料理家やフーディスト・17,000名が参加する料理ブログのポータルサイト。毎日のおかずやお弁当、お菓子など120万件のレシピを無料で検索できる。
November 14, 2023 at 07:00AM
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