北海道・苫小牧市に大型のデータセンターを建設する通信大手ソフトバンクの社長が北海道庁を訪れ、鈴木知事と会談しました。
ソフトバンク 宮川潤一社長）
「ここの中は本当に最先端のサーバーを入れますから」。
鈴木知事）
「ここですね」。
道庁を訪れたのは「ソフトバンク」の宮川潤一社長です。
宮川潤一社長）
「AIデータセンターというのを、わが社として新しく構築して、AIの学習モデルを作るデータセンターを最初にやります」。
ソフトバンクは苫小牧市の「苫小牧東部地域」に大型のデータセンターの建設を決めています。データセンターはインターネット用のデータを処理するための機器を集積させる施設で、現在は東京や大阪に集中していますが、災害が起きたときなどのリスクを減らすため政府は北海道と九州への分散を進めています。
鈴木知事）
「今回、日本最大級のデータセンターを北海道に作るんだという宮川社長の大きな決定を心から歓迎したい」。
苫小牧市の隣、千歳市には、ソフトバンクも出資する半導体メーカーのラピダスが工場建設を進めています。
宮川潤一社長）
「北海道大好きなんで、何とか盛り上げたいんですよ。我々も北海道で一度、集中してやっていきたいと思っています。非力ですが、お手伝いできれば」。
こうした道内に拠点をつくる企業が相次いでいる背景がこちらです。
ソフトバンクも出資している「ラピダス」は北海道の中央部に最先端産業を集約させる「北海道バレー構想」を打ち出しています。
北海道・石狩市で洋上風力発電やデータセンター、札幌市にIT企業、千歳市にはラピダス自体の半導体工場と関連産業、そして苫小牧市には大型のデータセンターを、今回決まったソフトバンク以外にも誘致していく計画です。
ソフトバンクが作るデータセンターは、2026年に完成する予定です。
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