STVニュース北海道
札幌産のタマネギのソースがかけられたローストビーフに、ハスカップソースがかけられたかわいらしいチーズケーキ。 少しずつ旬の野菜が詰められた、贅沢なこのお弁当。 この日、札幌市内のデイサービスの施設に届けられました。 （弁当を受け取った人）「こんな立派なお弁当、うれしい。今晩食べる。きっと食べきれないので、またあすも食べる」 お弁当を配っているのは札幌保健医療大学の学生です。 （学生）「コロナ禍の中で栄養が偏ることが増えたのをきっかけに、高齢者の方々にしっかり栄養をとってもらおうと提案したお弁当です」 学生たちは自ら野菜を育てるなど、食と健康について学んでいます。 デイサービスを利用する高齢者へのアンケートから「旬の食材が食べたい」「少しずつ食べたい」といった声を集め、健康的なお弁当をと研究してきました。 そんな学生ならではの視点を活かそうと、商品化に協力を申し出たのが札幌のホテルです。 （センチュリーロイヤルホテル 金子厚総料理長）「（育てた野菜への）愛情を感じて、僕ら調理人も一生懸命ひとつひとつ真心を込めて作っていました」 少しずついろいろな種類の野菜が食べられる、健康的な弁当になりました。 （学生）「自分たちの大学で育てた野菜がとてもおいしい料理に変身していて、とても感激しました」 大学生とシェフのコラボレーション弁当。 ５個以上で札幌市内の配達も可能ということです。 釧路市では９月、和商市場に食堂がオープンしました。 運営するのは当別町出身の伊藤綱康さんです。 実は、伊藤さんも。 （つながる食堂ツナヤ 伊藤綱康さん）「本職は大学生です」 釧路市内の大学に通う大学生。 来年の卒業を前に、４年間お世話になった地元の人に恩返しをしようと、３か月限定の食堂を始めたのです。 料理にはあるこだわりがありました。 （つながる食堂ツナヤ 伊藤綱康さん）「道東で生産されている食材は品質も良くて。その素材のおいしさを生かせるような料理を作ろうと心掛けている」 食材も自ら仕入れます。 できるだけ市内の食材を使うことで、感謝の気持ちを伝えたいと考えています。 そうして出来上がったのが、濃厚なソースがしっかりと絡んだカルボナーラ。 釧路産のレタスやカボチャを使ったサラダとの相性も抜群で、伊東さんの自慢の一品です。 （釧路市民）「おいしかったです」 （釧路市民）「本当においしかったです。勉強の傍らこういうことをしているのが本当にすごいと思う」 食を通じて人や地域を元気にしたい。 いま、大学生たちが奮闘しています。
October 20, 2021 at 09:03AM
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