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ACE COOLインタビュー『ひとつの時代を作るより、時代を超えて聴かれるマスターピースを作りたい』 - Red Bull

tsukuru.prelol.com

今回のサイファーを振り返ってみていかがでしたか?

今回共演したラッパーの方々は普段自分がいる界隈と近いひとたちではなかったのですごく新鮮でした。ほかのみなさんがあのビートでどうラップを乗せてくるのかも興味がありましたし、そこに自分が入ったときにどんなサイファーになるのかという楽しみもあって。これまでのRASENのイメージで、ビートはもっとハードなトラップのものが来ると思ってたんですが、全然違ったのでびっくりしましたね。

自分のバースで気に入っているのはラストの“ただひとつ恐れているのは/自分が自分の苦悩に値しなくなること”という部分。これはドストエフスキーからの引用を自分なりに変換したんですが、これを最後に言えたのがよかったです。

RASEN EP13

© Yusuke Kashiwazaki

あとは“それがなにをもたらすかより/なぜそれをしたいのかを思案する”という部分ですかね。リリックはいつも外を歩いてるときや風呂に入ってるときにふと思いついてメモに書き留めてストックしてあって。書こうとしてるときよりなにかしてるときのほうが思いつくことが多いかもしれない。

ACE COOL

© Yusuke Kashiwazaki

現在の日本のヒップホップ・シーンについてはどう考えていますか?

自分がリスナーだったらめちゃおもしろいと思えるようなシーンになってるんじゃないですかね。ある特定の界隈が盛り上がっているということじゃなくて、多様化していろいろなラッパーがいるので。

特に若い世代は自由じゃないですか。ちょっと前だったらクラブやライブの現場を経由してシーンに入ってくるひとが多かったと思うんですが、いまはネットで自由に楽曲もアップできるので、遊びに近い感覚だと思うんです。それがぼくらからしたら新鮮でおもしろいなと。

RASEN EP13

© Yusuke Kashiwazaki

自身の現在のアーティストとしてのモードを自己分析するなら?

いまの自分の立ち位置については客観的に考えるのはむずかしいですね。ただ、いまできてるかどうかはわからないですけど、旬なものが出てきてもブレない、時間が経っても聴けるような作品を出している、なんかずっとシーンにいるヤツという感じを目指してますね。

リスナーとして見たらそういうアーティストって“戻ってくる場所”という感じがするんですよ。自分はフレッシュなものもたくさん聴くけど、結局はKendrick LamarやJ. Coleに戻ってきてしまうんですよね。強い結びつきをリスナーと作れているアーティストは、そういう存在でいれると思うんです。それはいわゆる時代を作るアーティストとも違うんですよね。それとは関係なくマスターピースを作れる存在を目指してます。

RASEN EP13

© Yusuke Kashiwazaki

これまで発表した楽曲で、自身の代表曲を挙げるなら?

ファンのなかでいちばんに上がるのは“RAGE”って曲だと思います。

去年『GUNJO』ってアルバムを出したんですが、リリースしてからライブができていない状況で。お客さんがライブで盛り上がる空気を見れていない。ライブをしていくと楽曲が育っていくから、アルバム収録の“RAKURAI”とかはそういう曲になる可能性があると思ってるんですけど。“27”って曲も個人的にはすごく好きです。だけどほかの曲にくらべてそこまで聴かれていないので、自分のなかでの気持ちも高まらないんですよね。

ACE COOL

© Yusuke Kashiwazaki

影響を受けた人物は?

ボクサーの辰吉丈一郎ですかね。今回のRASENでも辰吉のことを絶対リリックに入れようと思って。試合やドキュメンタリーを観てて、すごく人間くさいなと思うんです。強くて無敗のボクサーのほうがカッコいいんだろうけど、辰吉はそういうところじゃない部分ですごく惹かれてしまう。いまも次の試合というものが10年以上決まらない中で毎日練習を続けていて、まわりから見たら無駄なんじゃないかと思われることをずっとやってる。その“オレにはこれしかない”という姿勢に、自分が音楽で気持ちが折れそうになったときに元気をもらえたりするんです。

でも自分は辰吉みたいにずっとあきらめずに続けるというのは難しいだろうと思っていて。ラップは技術的なところに支障がなければ続けると思います。でも、衰えが見えたらすぐにやめるつもりでいて。もちろんできることなら続けたいんですが、自分が納得したラップができないのはイヤなんですよ。いまはまだ技術が向上しているのでいいんですが、そうなったときにそんな自分を許せるのかと。

RASEN EP13

© Yusuke Kashiwazaki

今後の予定と将来の展望について教えてください。

表現方法をもうすこし広げたくて。ラップをもしやめるという選択をしたときに、表現する手段のひとつとして小説を書いてみたいなという思いはあるんです。これはまだ密かに思ってるくらいなんですが。もう1作はラップアルバムをリリースしてから取り掛かりたいので、まだ頭の隅に置いています。

たぶん自分は文字を使った表現がしたいんだと思います。ひとつのことしかできない人間なので、いまはラップに集中してるって感じですかね。

👉ACE COOLインタビュー『ひとつの時代を作るより、時代を超えて聴かれるマスターピースを作りたい』

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October 20, 2021 at 03:50PM
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