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皆の思いをご飯にふりかけました。小学6年生の女の子が自分で作ったお弁当を路上で生活をする人たちに配り歩く活動を始めました。その温かい交流を追いました。 松尾栞奈さん（12）。手作りしたお弁当を生活困窮者に無料で配っています。 河川敷に暮らしておよそ5年になる60代の男性。栞奈さんが訪ねて来るのを楽しみにしています。 60代の男性：「（栞奈さん）甘いの好きだから」 松尾栞奈さん：「えーこんなに？なんで、なんで。いいんですか？」 60代の男性：「いいんだよ」 松尾栞奈さん：「すごーい。こんなにいいんですか？」 60代の男性：「お母さんと一緒に食べれば」 資源ごみを集めて得たお金で買ってくれました。 松尾栞奈さん：「（弁当を）渡した人から『ありがとう』って言われた時とか『助かるよ』と言われた時がすごくうれしいです」 栞奈さんは、お母さんと2人で暮らしています。 母・啓子さん（44）：「私たちも人に助けられて2人で生きてきた。たくさんの人に支えてもらった。だから困っている人がいれば、できることはしたい」 現在、小学6年の栞奈さん。実は、生活困窮者にお弁当を配る彼女の活動を学校の皆も応援してくれています。 栞奈さんの担任・五味彩耶先生：「何かできることがないかということで、給食で余ったふりかけを集めて寄付しようという取り組みを行いました」 東京・北区にある飲食店。ここで栞奈さんとお母さんは先月からお弁当を作っています。 皆が集めてくれたふりかけです。 母親：「子どもたちが考えて集めてくれたのは本当にうれしいですよね。いいじゃん」 栞奈さん：「おにぎりっぽい」 オーナー：「性格出るよね～」 店主は、栞奈さんの活動を聞いて心を動かされたといいます。 飲食店のオーナー：「小学生でスゴイなと思いました。（コロナ禍で）大変です。でも、いろんなことを見たり、やったりすると元気になる」 無料弁当を配って歩くのは週3日。 松尾栞奈さん：「お弁当を持ってきました」 30代の男性：「いつもありがとう」 コロナ禍で仕事を失った30代の男性は、去年から路上生活を続けています。 このお弁当が、この日初めて口にする食事だといいます。 30代の男性：「こういう生活をしていると、なかなか人との交流がなくなってくる。こうやってお弁当をもらえて、お話をしてもらえて、社会復帰もしないといけないなと、前向きに考えられるようになってきた」 命に向き合う仕事に就きたいと語る栞奈さん。 松尾栞奈さん：「私たちが作った弁当は全然豪華ではないけど、おにぎりとおかずでお腹が満たされれば良いかなと思います」
October 25, 2021 at 05:52PM
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