ピカピカ氷の作り方がちょっと話題に
全国的に梅雨入りして、ジメジメする季節がやってきました。梅雨が終われば、キーンと冷たい飲み物がおいしく感じる夏の到来です。ジメジメして暑い季節に活躍してくれる、頼もしい相棒が「氷」。そんな氷をピカピカに作れます、という記事を先日配信しました。 ■ピカピカ!透明な氷の作り方(https://ift.tt/3vwpQiF) この記事をクックパッドニュース公式Twitterでツイートしたところ、「原理を知りたい」と質問をいただきました。これは、ぜひピカピカ氷ができる理由を読者の皆さまにお届けしたい!という想いから、調べることにしました。そしてこの度、「なぜピカピカ氷が作れるのか?」の理由が分かりましたので、お届けします。
大学の先生が詳しく解説
今回、ピカピカ氷ができる理由を解説をしてくださるのは、福岡県にある中村学園大学フード・マネジメント学科の山本健太先生です。 はじめに、どうして製氷皿で作る氷は白く濁ってしまうのか理由を教えてもらいました。
製氷皿の氷が白くなる理由
ーー どうして製氷皿で氷を作ると、白く濁ってしまうのでしょうか? 製氷皿で作った氷の白い部分は、水の中に含まれる不純物が、氷の中に閉じ込められてできます。水の中には、空気・カルシウムやマグネシウムなどミネラル分・塩素(水道水の場合)が含まれており、これが不純物に該当します。 そして、水は0℃で凍り始めますが、まず、製氷皿の外側から純粋な水が凍ります。中心に向かって凍っていきますが、空気などは逃げ場を失って、中心に集まった状態で周りの水が凍ってしまい、白く見える原因となります。透明な氷を作るには、水をゆっくりと冷却し、不純物を閉じ込めずに排出することが重要です。
市販の純氷の作り方
ーー 不純物が原因だったんですね!牛乳パックで作るピカピカ氷は製氷皿で作る氷と過程が異なるのでしょうか? そうですね。ピカピカ氷ができる理由を知るには、市販の純氷ができる過程をまずは知ったほうが良いと思います。市販の純氷は、作る過程で色々と手をかけています。大まかな作り方を説明します。 1. フィルターなどでろ過して、不純物を減らした水を容器に入れます。 2. 容器を-10℃の液体に浸けて、上面以外の面から凍らせていきます。 3. 水は-10℃で冷やされ、外側から中心に向かって凍っていきます。ここで純粋な水だけが凍った透明な氷ができてきます。 4. 不純物が氷に入らないように、チューブで水中に空気を吹き込み撹拌します。そして、不純物を含む水を中心に集めます。 5. 最後に、中心部に集まった不純物入りの水を排出します。 1~5を繰り返すと、中心まで透明な氷ができあがります。できあがった氷は室温に戻し、15℃程度の水につけて、容器からから取り出します。水に浸ける理由は、急激な温度変化で割れないようにするためです。そして、カットして純氷が生産されています。
July 16, 2021 at 06:51PM
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なるほど納得!透明な「ピカピカ氷」がどうして作れるのか、大学の先生に聞いてみた(クックパッドニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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