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柔道・最強の肉体を作る…阿部一二三の「バケツ作戦」、阿部詩の「チャンス作戦」とは? - 読売新聞

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 25日、柔道で同日金メダルが期待される男子66キロ級の阿部一二三(パーク24)、女子52キロ級の阿部詩(日体大)のきょうだいを栄養面から支える頼もしい味方がいる。食品大手「味の素」のオリンピック・パラリンピック推進室ビクトリープロジェクトチームだ。

 丸山城志郎(ミキハウス)との五輪代表決定戦を約1か月後に控えた昨年11月、同チームの栗原秀文チームリーダーは一二三に対し、「バケツ作戦」と名付けた戦略的な栄養補給の考え方を伝えた。

 国際柔道連盟のルールでは、前日計量後、試合までの体重回復は制限体重の5%(66キロ級は69・3キロ)まで認められている。一発勝負に必要な爆発的パワーを求める一二三に対し、「66キロのバケツと69キロのバケツを同じスピードでぶつけたら、69キロのバケツが勝つ」と、計量後の回復の重要性を説明。「急激な減量をすると筋肉量も減ってしまう」(栗原さん)ため、制限体重より少し多い体重で1週間程度過ごし、最後にリミットに合わせることで筋肉を維持することを狙った。

 試合から逆算して食べ物の重量やエネルギー、炭水化物などを計算し、「何時何分に何を食べる」といったスケジュールを決めた。計量クリア後は、食事前に温かいだし汁を飲む。栗原さんは「減量で胃や腸にダメージを受けた状態のまま急に食事すると、胃腸はびっくりして動かなくなる。そうならないように、温かくて胃や腸のエネルギー源となるグルタミン酸を摂取する」と説明する。

 一二三は減量中も十分に練習を積むことができ、24分間に及ぶ死闘でもスタミナや集中力は切れなかった。「コンディションはすごく良かった。どう減量して、どうリカバリーしていくかをアドバイスしてもらい、体が変わった」と感謝する。

 一方、食べる量も少なく、練習やトレーニング前の食事を好まなかった詩に対しては昨秋、「チャンス作戦」を提案した。

 同チームがサポートしているフィギュアスケート五輪連覇の羽生結弦(ANA)の例を挙げ、「栄養を摂取することで、強くなるためのチャンスが得られる」と説明。ヒアリングで聞き出した好きなメニューをもとに、1週間の献立を組んだ。詩は「(食事の改善で)もっと強くなれる」と食に対する考え方を変え、朝食をしっかり取るようになったという。

 五輪本番に向けては、減量が必要な一二三、減量は不要でいかに強く健康な体を作るかという詩、それぞれに戦略を練る。「二人三脚のように歩調を合わせながら、プランを細かく作り込んでいる」と栗原さん。選手に寄り添い、全力でサポートする。

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July 25, 2021 at 07:00AM
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