千羽鶴もスグできそう。
日本の伝統技術「折り紙」は工業や宇宙科学にも利用されており、身近なところでは小さく畳めるソーラーパネルや、開くとペッタンコになるマウスなんてものがあったりします。
それらは人の手ではなく機械で折られ、紙や布素材を使い折り方をプログラミングできることも。
変形するプロダクトが印刷で作れる
最新の技術は、汎用のUVプリンターで超複雑な折り目を印刷し、加熱によって縮んで折って任意の形にトランスフォームができるというものです。
あらゆる多面体を自動で折れる製造手法は、これが世界初の実証なんですって。
開発しているのは、東京大学大学院工学系研究科、大学院総合文化研究科、大学院情報理工学系研究科、宮城大学事業構想学群の教授たちと、Nature Architects株式会社、エレファンテック株式会社から成るグループ。
従来の1,200倍以上の解像度
これまで機械で作る折り目や面の数は最大で100程度だったのが、この方法だと10万本以上の折り目と数万個の面を持つ折り紙が作れるとのこと。
インクジェットを利用することで、従来の1,200倍以上の解像度が実現したのだそうです。
【プレスリリース】
— 東京大学 工学部広報室 (@Eng_Univ_Tokyo) July 24, 2023
折紙シートが自動で望みの立体に ―インクジェットプリンタでパターンを印刷、加熱により自動変形―#東大工学部#4Dプリント#UVプリンタ#折紙#デザインhttps://t.co/cbtzvPV2yJ
紫外線でインクを固める印刷機
UVプリンターは平面に模様を描く印刷機ですが、インクを紫外線で硬化させるのが普通の染料と違います。一般的には紙の包装や樹脂製品、金属製品などの装飾に使用されています。
デザインはユーザーが欲しい立体物に合わせて、平面の折り紙パターンを計算。熱収縮シートをインクで覆った部分は面になり、シートがむき出しの部分は熱で縮んで折り目になります。山折りも谷折りも、折る角度も自由自在です。
ボトルシップのように細く狭い口から挿入し、手が届かない空間を加熱して形を作ったり、絵葉書のように縮めて初めてメッセージが現れるなど、応用したらいろんなことが可能になりそうですよね。帽子やジャケットなどファッションにも使えます。
また、運搬時はペッタンコのままなら大量に輸送できるのも大きなメリット。フルカラー印刷ができるので、微妙な色調も再現ができます。
将来は宇宙での使用も
平面の印刷で立体物がすぐ作れ、サポート材も不要で環境負荷が小さく、運搬時の省スペースおよりコスト削減もできるとあって、これからいろんなプロダクトに採用されそうです。宇宙空間で使われる日も遠くはないかも!
Source: X, YouTube, 東京大学大学院工学系研究科 via 知財図鑑
August 03, 2023 at 10:30AM
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UV印刷機で作る折り紙シートが、生活を大きく変えるかもしれない - GIZMODO JAPAN
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