新日本プロレスの小島聡(50)が、全日本プロレスなどで活躍したジョー・ドーリング(39)に敗れた。

ド派手な音楽とともに登場した小島は、ゆっくりとリングに上がると、力強いガッツポーズを見せた。リングに横たわるドーリングに、コーナーから豪快なエルボードロップを決め、その後もコジカッターをさく裂させるなど、見せ場を作ったが、最後はパワーボムに屈し、3カウントを奪われた。

3日に放送されたデビュー戦ではドーリングの仲間であるディーナーに勝利していた。邪魔をしてくるドーリングを退け、コジカッターからの強烈なラリアットで3カウントを奪うなど、調子を上げていたが、この日の勝利に結びつけることはできなかった。

ドーリングは04年のデビュー後、07年から全日本に参戦。08年には武藤と組んで小島・TORU組を破り、世界タッグ王座を獲得。その後計4度の王者に輝いた。14年と17年には3冠ヘビー級のベルトも獲得。計6度の防衛も果たすなど、195センチ、135キロの巨体を生かし、19年まで日本で活躍していた。17年8月の両国大会では、小島とシングルマッチを戦う諏訪間に襲撃し、試合をぶち壊した。小島は「こんな悲しい試合何年振りだ? こんなに胸が切なくなる試合なんか、なかなかないぞ!」と怒りをあらわにしていた。

新日本プロレスの選手で、今年インパクト・レスリングに参戦するのは、ロビンソン、フィンレー、ファンタズモに次いで4人目。また、今年5月にはAEWのリングで、永田がIWGP USヘビー級王者のモクスリーに挑戦。敗れはしたが、53歳の迫力ある戦いは、全米に強烈なインパクトを与えるなど、新日本の選手たちの米国での戦いが続いている。これで1勝1敗となったが、不屈の闘志でリングに上がり続ける50歳小島の今後に注目が集まる。