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仙台に響く「ブラボー!!」 「歴史作る瞬間を」次戦期待 - 読売新聞オンライン

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 この強さは本物だ――。2日のサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会で日本はスペインを破り、ドイツ戦に続く大金星を挙げた。遠く離れたドーハでの快挙に、早朝の仙台でも「ブラボー!!」と祝福の声が響いた。

 あまりにも長く感じる7分間だった。2―1で迎えた後半ロスタイム、青葉区の居酒屋「うさぎや」では、テレビ画面にくぎ付けの常連客約10人から「もう早く終わってくれ」と悲鳴にも似た声が上がった。

 スペイン料理のアヒージョを食べる手を止め、スペインの猛攻に耐え続ける様子を見守る。あと6分、あと5分……。試合終了のホイッスルが鳴ると、立ち上がって肩を組み、「ニッポン」コールを繰り返した。

 勝利を見届けた泉区、大学2年生の男性(20)は「もうこれは奇跡なんかじゃない。日本の実力です。ブラボー」と拳を突き上げた。福島県南相馬市からやって来た公務員の男性(24)は「眠気が吹き飛んだ。日本の快進撃を信じています」と語り、仕事のために福島へと戻った。

 午前4時のキックオフ。ゲーム展開はドイツ戦と同じだった。前半を0―1で折り返すと、サポーター約30人が集まった青葉区のダーツバー「Bee SENDAI」は重苦しい雰囲気に包まれた。後半3分、MF堂安律選手の同点弾となるミドルシュートが決まり、その3分後にMF三笘薫選手がゴールラインを割る寸前から執念で折り返したボールをMF田中碧選手が押し込んだ。際どいプレーがゴールと認定されると、総立ちで「よっしゃー」と大歓声を上げた。

 ドイツ戦に続き、逆転の流れを呼び込んだのは森保一監督が後半から送り出した選手たち。監督の名采配に元同僚も喜んだ。

 「また奇跡を起こしてくれた」。青葉区の中華料理店「大衆中華 ちんまや」店主の菅間望さん(44)は自宅で試合を見ていた。20年前、現役時代の森保監督とベガルタ仙台でプロ生活を共にした間柄だ。2年前に開業した店には昨年、「これからも頑張ってください 元同僚より」と森保監督からサインが届いた。「森保さんには『この人を勝たせたい』と思わせる魅力がある。ベスト8の歴史を作る瞬間を見たい」と次戦に期待する。

 若林区のスーパー「生鮮館むらぬし」では2日朝から、堂安選手の背番号にちなんで小松菜など野菜8点を販売する「店長号泣59セール」を始めた。値段は59円で5日まで。「感動の試合でした。涙してしまいました」と男性店長。

 一方、青葉区に住むスペイン人留学生の男性(25)は朝のニュースで母国の敗北を知った。「勝つと思っていたので驚いた。お互いに決勝まで進み、もう一度戦いましょう。次は勝ちますから」と語った。

 初の8強進出がかかるクロアチア戦は、日本時間6日午前0時キックオフ。

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December 03, 2022 at 03:00AM
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