ビジネスシーンで成果をあげる話し方のカギは「コンパクトに」だった(写真:kouta/PIXTA)
入念に下調べして熟慮を重ね、内容的には万全だ。なのに、肝心の伝える部分がうまくいかない──。そんな人に知ってほしい。「話し方」にはコツがある。ビジネスシーンで成果をあげるコツとは何か。AERA 2022年4月11日号は「話し方」特集。
相手に伝わりやすい話し方のカギ
必要な情報はそろえたのに、大切なことはすべて頭の中にはあるのに、思うように伝わらない。「話し方」で苦労した社会人は少なくないはずだ。
大手IT企業で人事を担当する30代男性もそうだ。情報をすべてそろえて提示しているつもりなのに、上司から「君の話はよくわからない」と指摘されることがたびたびあった。男性は言う。
「頑張るあまり空回りして、いつの間にか結論から遠いところで迷子になっていたと思います」
実は、話し方には、シンプルな仕組みがある。Zアカデミア学長で武蔵野大学アントレプレナーシップ学部長の伊藤羊一さんはこう断言する。
「ビジネスシーンでは、いかにコンパクトに話すかがカギです」
それがなかなか難しい。大切な案件ほど「丁寧に説明しなければ」と力が入り、しゃべり続けてしまう。逆に部下から熱くプレゼンされたが、何が言いたいのかよくわからないというケースもあるはずだ。
伊藤さんによると、最重視すべきは、自分の考えを一方的に伝えることではなく、相手を「動かす」こと。そのためには話は短ければ短いほどいいという。伊藤さんが目安とする時間は、ずばり「1分」だ。
April 13, 2022 at 04:00PM
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