救世主ヤ!! 今季初登板初先発のヤクルト金久保優斗投手(22)が、6回6安打2失点で1勝目を挙げた。最速147キロの直球を軸に、今春から取り組むシンカーを織り交ぜての好投に「うれしいです。変化球主体でゴロアウトが多かった。課題にしてきたことができたので、よかったです」と振り返った。小川、石川、奥川ら開幕ローテを担った先発陣が続々と登録抹消となる苦しい台所事情の中、若き右腕がチームに勢いをもたらした。

新球で投球の幅を広げた。「スライダーばっかりだったので、逆のシンカー系も欲しいなと」とキャンプ中に石川に教わり、オープン戦から試投。2軍開幕戦には使えるメドがついたという。この日も左打者の外角、右打者の内角に配し「シンカーをうまく使いながら投げることが出来ました」と振り返った。

昨季は4勝1敗、防御率2・74と頭角を現したが、今春1軍キャンプではアピールしきれず開幕2軍スタート。満を持して臨んだ初戦で白星を挙げた右腕は「今日もそうですけど先輩に助けてもらうのが多いので。自分が出来る、試合を作ることを精いっぱいできたら」。今後もひた向きに目の前の勝利を目指していく。【鈴木正章】

▽ヤクルト高津監督(金久保の好投に)「なかなか登板のチャンスがなかったんですけど、こういう時にいい投球してくれた。非常に成長を感じてます」