2021年7月1日 午後5時00分
ガラス製の水槽に流木や溶岩などのパーツを配し、湿地の環境を再現したパルダリウムの作品例＝福井県福井市のフラワーショップ開花園
ガラス容器内で土や植物、生物を育て、生態系を凝縮した世界を再現して楽しむが人が福井県内でも増えている。熱帯魚などの「アクアリウム」や、シダなど湿地帯の植物を育てる「テラリウム」、水辺の環境を再現した「パルダリウム」などさまざまな展開があり、見た目も涼しげで夏のおうち時間向き。福井県福井市のショップによると「プラモデルのように自分で作って楽しめる」ことが人気の理由の一つで、８割が男性だそう。
◆設置場所選ばず手軽
福井市のフラワーショップ「開花園」は、１年半前から店の一角にパルダリウムの見本を並べ、水槽や水草など関連商品の取り扱っている。
パルダリウム、テラリウムは、ガラス容器に土や砂利を敷き詰め、シダなどの植物を植える。デザインを見ながら流木や岩、化粧砂などを配し「自分だけの世界」を形成する。三国哲弘代表によると客の８割が男性で、「プラモデルのように、作る過程も楽しんでいるようだ」と話す。
水替えは１週間に１回程度と管理が必要だが、おうち時間が増え、生活のリズムを作るために「手入れという習慣が増えるのはいいこと」と三国代表。植物は気持ちを落ち着ける効果もあり、お薦めという。狭い空間でも楽しめ、照明用の電源がとれる場所ならどこでも設置できる手軽さも利点だ。
動画サイトなどでは作り方や手入れ方法が多く紹介され、同店も動画をアップしている。「光合成や自然界の循環も観察できる」ため、夏休みの子どもも楽しんで学べそうだ。
◆小型水槽、メダカ人気
水槽に水草やメダカやエビなどの生物を泳がせる「アクアリウム」は長年、根強い人気を持つ。開店２３年目の「手取フィッシュランド」（福井市）によると、一昔前は大きい水槽に大きい魚、が主流だったが、越川直樹店長によると「近年は水槽、魚も小型化している」という。売れ筋の水槽で幅４５センチ、高さと奥行きが２５センチサイズ。小型水槽では、飼う個体を減らし水をこまめに取り換えれば、空気を送る機器は必要ない。
昨年からのコロナ禍で自粛生活をきっかけに、経験者がリピーターとなる例が目立つという。
数年前から人気があるのがメダカ。観賞用に品種改良が進み、上から見た姿が美しい種や胴体が透き通ったように見える種、ひれが大きい種などがあり、価格も１匹４０円から数千円と幅がある。人気種は売り切れもある。
「お世話をすると、寄ってきて、かわいいですよ」と越川店長。魚や緑の癒やし効果で、日々のストレスを和らげてみるのもよさそう。
July 01, 2021 at 03:00PM
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人気の「リウム」作る過程も楽しく 涼しげな見た目、生態系を凝縮した世界再現 - 福井新聞
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