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チェコ議長、台湾と異例の会談 蔡総統「新潮流作る」 - 日本経済新聞

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【台北=中村裕、北京=羽田野主】台湾を訪問中のチェコのミロシュ・ビストルチル上院議長は3日、蔡英文(ツァイ・インウェン)総統と会談した。中国が台湾への統一圧力を強めるなか、民主主義を共に守る決意を確認している。

チェコのビストルチル上院議長は台湾の蔡総統と会談(3日、台北市)=総統府提供

チェコのビストルチル上院議長は台湾の蔡総統と会談(3日、台北市)=総統府提供

ビストルチル上院議長はチェコのゼマン大統領に次ぐナンバー2の立場だ。8月30日から訪台中で外交関係がない台湾との異例の会談となった。蔡総統は「台湾とチェコは、権威主義に反抗し民主と自由を勝ち取るため、同じ苦しい道のりを歩んできた」と語った。

チェコでは1989年、当時のチェコスロバキア共産政権を非暴力で倒した「ビロード革命」が起きた。その立役者のハベル元チェコ大統領は中国の圧力を受ける台湾の国際社会への復帰を働きかけた。故ハベル氏の遺志を継ぐビストルチル氏らは、最近圧力を強める中国に反発し、5月に上院で訪台を決めた。

蔡総統は「(台湾への公式訪問が)世界の新しい潮流となることを期待する」と語り、ビストルチル氏も「我々が欧州連合(EU)の先導役になる」と応えた。

いら立ちを隠せないのが中国だ。「多くの兵力を動員し、台湾海峡で実戦を想定した演習をくり返している」。中国国防省の呉謙報道官は8月27日の記者会見で警告した。特に米国が79年の断交後、最高位となるアザー厚生長官を台湾に8月に派遣して以降、軍事圧力が増した。

それでも中国の焦りは強まっている。米国、チェコと相次ぐ高官の台湾訪問は、中国大陸と台湾は1つの国に属するという「一つの中国」を唱える中国の主張を真っ向から覆す行為にあたる。今後も「離反」が各国に広がる事態を警戒する。

チェコは相性が良い相手だっただけに衝撃は大きい。習近平(シー・ジンピン)氏は国交樹立後では初の国家主席によるチェコ公式訪問を2016年3月に実現させた。ゼマン大統領は習氏が提唱する広域経済圏「一帯一路」に賛同していた。

だが今回の訪問はゼマン氏の反対も押し切る形で実現した。欧州歴訪中だった王毅(ワン・イー)外相は1日、訪問先の独ベルリンで「公然とした挑発だ。レッドライン(一線)を越えた」と猛反発している。

しかし欧州と溝が深まったとの指摘もある。フランス外務省報道官は1日、「欧州連合(EU)加盟国への脅しは認められない。チェコとの結束を表明する」。ドイツのマース外相も同日の記者会見で「脅しは適切でない」と述べた。

米中が激しく対立するなかで米国も手を緩めない。台湾との間で「新たな経済対話」を設ける方針を表明。チェコ訪問団の滞在最終日となる4日に、米国は現地で関係強化のフォーラムを開く。

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September 03, 2020 at 03:46PM
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