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桐の箱というものがある。桐の木で作られた箱だ。価値のある壺は桐で作られた箱に入っているイメージがある。その箱は紐で結ばれ、箱には壺の名前と作った人の名前が書かれている。箱があるから壺の価値がよりあるように感じられる。
もちろん全ての壺に桐の箱があるわけではない。中には段ボールに入れられた壺だってあるのだ。それでは壺の価値があまり高く感じられない。そこでバーミヤンから持って帰ってきた壺に桐の箱を作ろうと思う。
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バーミヤンの壺
誰もが知るファミレス「バーミヤン」。以前、バーミヤンの壺を水筒にする、という記事を書いた。それからもバーミヤンに行き、紹興酒を飲んでいる。だって美味しいのだ。
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バーミヤンの紹興酒はグラスとデキャンタと壺の3つから選択肢することができる。3つとも同じ紹興酒ではあるけれど、異なる点も存在する。
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1000円の紹興酒は壺に入っていて、壺を持ち帰ることができるのだ。
壺が特別に欲しいのか? 壺がないと生活に困るのか? と問われればそんなことはない。壺がなくて困ったという経験は私にはない。しかし、惹かれる。壺を欲しくなるのだ。バーミヤンマジックだ。
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この紹興酒が不味ければ、こんな壺なんていらない、となるのだけれど、バーミヤンの紹興酒は美味しい。こんなに美味しい紹興酒が入っていた壺はぜひ欲しいと思うわけだ。いい思い出だから、自宅に持ち帰りたいのだ。
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持ち帰りたいので箱をもらえますか? と店員さんにお願いすれば箱もくれる。もはや持ち帰らない選択肢はないのだ。バーミヤンとはある意味では壺屋さんでもあるのだ。
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箱を作りたい
カラとなり我が家にやってきた紹興酒の壺は少し寂しそうに見えた。水筒にした壺以外にも壺がまだあるのだ。このまま箱にしまってもいいけれど、素晴らしき味を私に与えてくれた壺だから恩返しがしたいと思った。その結果、桐の箱を作ろうとなったわけだ。
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収納という意味ではバーミヤンでもらった段ボールの箱でなんの問題もない。しかし、この壺にもっと価値を与えたいのだ。それには桐しかないと思い木材を買いに走った。百均だけど。
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桐の板を買ってきて、線を引き、ノコギリで切った。自宅にあったノコギリは非常に切れの悪いノコギリだった。しかし、私は諦めない。全ては壺のため。素晴らしき桐の箱を作るのだ、私の技術的で可能な範囲で。
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日本の伝統と言えばいいのだろうか、釘を使わない工法を今回は採用している。それがスーパーX工法だ。さらに桐の板だけを使うのではなく、元の箱も生かす。そこに桐の板を貼るのだ。これを私は「スーパーX貼りパネ式工法」と呼んでいる。
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無駄をなくす取り組みでもあるのだ。本来壺の入っていた段ボールを無駄にしない非常に素晴らしい工法だと思う。無駄があるとすれば、すでに段ボールの箱があるのに、桐の箱を作っている今の行動そのものだけれど、それは考えないことにする。
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完成した桐の箱
2時間をかけて桐の箱が完成した。自分のことは自分が一番よく知っているので言うのだけれど、いいできだ。私の技術を考えるとなかなかに素晴らしいと言って問題ないだろう。
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字が上手くないのはもはや仕方ないけれど、書くと決めた決断を褒めて欲しいのだ。段ボールと比べると、壺に格段の価値が生まれた気がする。だって桐なんだぜ。桐の箱なんだぜ。壺が喜んでいる声が聞こえる。
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特別なギミックはない。バーミヤンの壺が桐の箱に入っているだけ。それが素晴らしいのだ。新たなる壺が生まれた気すらする。箱から取り出して花を生けてみた。花が輝いている気がした。桐の箱に住む壺に生けられると花も喜ぶのだ。
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字が汚い
桐の箱を初めて作った。ノコギリの切れが悪い問題はあったけれど、スーパーX貼りパネ式工法でどうにか形にはなったと思う。ただ字が汚い。もっと上手く書ける気がしていたのだけれど下手だった。紹興酒を飲みながら書いたわけではないのに。
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June 16, 2023 at 04:00PM
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