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ウェルビーイング経営で健やかで強い組織を作る―楽天、丸井 ... - 日経BP

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「人と組織が共に成長するイノベーティブな社会のために」をメインテーマとした「日経ビジネス LIVE 2022 Winter」が2022年11月28日から同30日までの3日間、オンラインで開催された。各日のサブテーマは、それぞれ「経営」「組織」「人財」。「組織」ステアリングコミッティ(運営委員会)によるパネルディスカッションの模様を2回に分けてリポートする。モデレーターは、日経BP総合研究所客員研究員の須東朋広が務めた。(構成:加納 美紀、撮影:川田 雅宏)

日経ビジネスLIVE 2022 Winter「組織」ステアリングコミッティ

【座長】
楽天グループ 常務執行役員 Chief Well-being Officer 小林 正忠 氏
【メンバー】
メルカリ 執行役員CHRO 木下 達夫 氏
丸井グループ 取締役執行役員Chief Well-being Officer 小島 玲子 氏
日立製作所 フェロー、理事 矢野 和男 氏
メンタルヘルステクノロジーズ 代表取締役社長 刀禰 真之介 氏

ウェルビーイングは事業成長のために必須

須東:組織が健やかに成長するための施策としてウェルビーイングというキーワードに注目が集まり、企業だけでなく自治体等でも取り組みが始まっています。まず、皆さんの会社がウェルビーイングを重視するようになった経緯や背景を教えてください。

木下:メルカリには「世界的なマーケットプレイスをつくる」というミッション実現のために、世界中から人材が集まっています。エンジニアリング部門には50の国・地域の方が在籍し、半数が外国籍です。ウェルビーイングに注目したきっかけは、コロナでした。グローバルな企業の経営者が「ウェルビーイングが重要だ」とメッセージを出し始めた中で、メンバーから「メルカリの考えを聞きたい」という質問がたくさん寄せられたのです。「経営スタンスを示そう」と考えたとき、直面した壁がメンバー官での意識の差でした。日本語話者の多くはウェルビーイングという言葉を聞いたことがなく、コンセプトを説明しても「何となく緩いイメージ」「そこまで会社がやる必要あるのか」と受け止められがちでした。

 そこで、会社のミッションとひも付けてなぜウェルビーイングが大事なのかを整理するところから始めました。サッカーを比喩に使い、コーポレートアスリートの考え方を伝えました。サッカーの選手はピッチで最高のパフォーマンスを出すために、コンディションを整えて試合に臨んでいます。同じように「メンバー全員が心身のコンディションをしっかり管理して最高のパフォーマンスを出せるようにピークを調整する。それによってアウトプットが高まり、事業が成長してミッションが達成できる」と説明しました。

木下 達夫 氏

木下 達夫 氏

メルカリ 執行役員CHRO

小島:私は働く人の健康を専門にする産業医で、前職のメーカーと現在の丸井グループでそれぞれ10年ほど産業医を務めています。ウェルビーイングという言葉は最近出てきたものではなく、意外と歴史が古いんです。1948年に発表されたWHO(世界保健機関)憲章では、健康の定義は「肉体的にも精神的にも社会的にも、全てが満たされていること」、すなわち英語原文で「Well-being」と記されています。ですから私は企業で働く医師として、働く人が、よりいきいきと、健康の本来の定義であるウェルビーイングを目指せるように活動してきました。

 丸井グループは2007年に「お客さまのお役に立つために進化し続ける」「人の成長=企業の成長」という経営理念を明文化しました。2021年に策定した5カ年の新中期経営計画で、サステナビリティとウェルビーイングを事業自体の目的とし、社員だけでなく将来世代を含む6つのステークホルダーの重なり合う幸せと利益を拡大することがウェルビーイング経営の定義と置き、取り組みを進めています。

小島 玲子 氏

小島 玲子 氏

丸井グループ 取締役執行役員Chief Well-being Officer

小林:楽天は1997年に創業し、インターネットのプラットフォームを使って地方や中小企業も成長・成功できるビジネスを作り、「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」という理念を掲げてきました。日本を良い状態にする、すなわち社会のウェルビーイングを目指しているわけです。ですからウェルビーイングは楽天の理念に合致した考え方だという前提があります。

 また、世の中を元気にするために様々な仕事に取り組み、世界に出ていった結果、現在は70以上のサービスがあり、世界100以上の国・地域に仲間がいます。異なる文化背景や価値観を持つメンバーとワンチームになるためには、コーポレートカルチャー、つまり企業の「ウェル」、価値観を理解してもらう必要があり、そのためのコミュニケーションを始めているところです。

小林 正忠 氏

小林 正忠 氏

常務執行役員 Chief Well-being Officer

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February 22, 2023 at 03:08AM
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