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Interview:Margtが作る夢の国。「Margt ISLAND」で五感を刺激する新体験を - EYESCREAM

tsukuru.prelol.com

クリエイティブユニットのMargtが主催する音楽×映像のフェスティバルMargt ISLAND 23が、11月25日(土)にSpotify O-EASTにて開催される。「遂にMargtが!出演者は?なんで島…?」その一報を聞いたとき、興奮と期待と疑問と興奮で、軽いパニック状態になった訳だが、これまでのMargtの活動を見てきたEYESCREAM読者も恐らく、同じ状態に陥ったことであろう。
まだPERIMETORONに所属する前、ニューヨークに住んでいた頃の二人にインタビューをしたのが2019年(“あなたに逢いたくて”〜EYESCREAM的人物図鑑〜 Page.05 Margt)。その話の最後でArataが、「5年後にもう一度インタビューをお願いします」と話しているのだが、5年を待たずして、世界規模の作品を残す映像作家であり、デザイナーであり、演出家になっていた二人。そして2023年、Margt結成当初からの夢を実現させるときが来たのだ。果たしてMargtはどんなエンターテイメントを仕掛けてくるのか。兎にも角にも話を聞いてみよう。

L to R:Isamu→Arata

ーイベントの開催決定、おめでとうございます!いつ頃から、Margt ISLANDの構想をしていたんですか?

Isamu:Margtを結成したばかりの頃から、いつかやりたいねみたいな話はよくしていて、”オレのドリームフェス”みたいな感じで、自分だったらこのラインナップで組んでみたいとか。当時は夢物語でしたが、今年のはじめ頃に、そろそろ本当にやってみたいと思ったんです。

Arata:この辺で新しいことはじめてみようか、みたいな。Margtにとって節目の年が来たんだと思います。

Isamu:僕らが主催する意味として、映像演出を打ち出したフェスにしたくて。かっこいい映像を作るアーティストをたくさん知っているので、ミュージシャンと同じように、彼らにもフォーカスしたイベントにしたいと思いました。

Arata:DJの後ろで映像が流れる演出は、クラブシーンでは浸透してきていますが、バンドの生演奏となると、特に日本ではまだまだ珍しいカルチャーですよね。ただ映像を流すだけじゃない、なんなら映像が見たいからチケットを買う、みたいなイベントがあってもいいんじゃないかなと。

Isamu:VJと聞くと、クラブでDJのかける楽曲に適した映像を、その場の判断で当てていく印象が強いかもしれませんが、僕らはクラブカルチャーをあまり通ってこなかったこともあり、予めセットリストにあわせて組み合わせた映像も流すし、1本のライブの中で起承転結を展開させたいと思っています。なので、厳密に言うとVJとはまた少し違うのかもしれません。今回出演するのは、普段は映像作家としても活動している人がほとんどだから、そんな彼らがどういったパフォーマンスをするのか、みたいなところは見どころのひとつです。

ーMargtとして、映像演出に取り組むきっかけは何だったんですか?

Isamu:映像含め総合的な演出はずっとやってみたいと思っていて、2020年にTempalayが開催した「TOUR 2020」のSTUDIO COASTの演出が、僕らにとっては初めての経験でした。そこから、millennium parade、SPARK!!SOUND!!SHOW!!と経験を積んでいく中で、自分たちの視野が広がった気がします。最初の頃は、「この楽曲に対してだったら、どういう映像がいいのか」ということに意識を向けていましたが、例えば、LEDじゃなくて、プロジェクターだったらどういう映像演出にするかとか。表現の質を高めるための手段にも、考えを巡らせられるようになりました。 あとは、ファッションショーの演出をしたことが大きかったかな。ひとつのコンテンツ制作だけじゃなく、空間全体としての見せ方、”このショーを通して何を感じてもらいたいのか”みたいなことを考えるきっかけになりました。

Arata:ニューヨークにいた頃だったら、フェス開催を実現させるのは無理だっただろうし、日本に帰ってきた3年半前の僕らもできていない。経験を積む中で土台が整ってきたので、ようやく今年、実現です。

Isamu:あとは勢いですね(笑)。

ーTempalayやスサシなどMargtの盟友であるミュージシャンをはじめ、VJでは同じくPERIMETRONのメンバーであるOSRINさんやyuhei kanbeさんの出演も発表されていますね。

Arata:当初は、僕らが関わったことのあるアーティストだけのオファーを考えていましたが、僕ら自身も新しい出会いだったり、Margtを知ってくれていて、会場に足を運んでくれるお客さんにとっても、広がりのあるイベントになってほしいと思い、VJから名前の挙がったミュージシャンにお声がけさせてもらいました。あとは、ミュージシャンもVJもMargt ISLANDで知り合って、新しいMVの制作に繋がっていくみたいな、ハブ的な役割もできたらいいなと思って。みんなにとって有益な時間が流れる、アミューズメントパークになったらいいですよね。

ーそれが”Margt ISLAND”なんですね。

Isamu:コンセプトは”Playground of the Underground”。ブルックリンの端っこの半島に、100年以上前に建てられた古い遊園地があって、まわりは治安もあまり良くないところもあったり、古いし、なんかちょっと怖いしで、いろんなカルチャーが入り混じった独特な空気感を漂わせたアミューズメントパークなんですけど、僕らが表現したい世界観と通じる部分があって。Margt ISLANDも、そういう空間にしたいと思っています。ニューヨークに住んでいた頃は、よくそこに写真を撮りに行ったりとかしていたんです。Tempalayの「LOVE MY CAR」のMVもそこで撮りました。

Arata:遊園地に入るための入口が、口を開けた人の顔で、食べられるように入園していくんです。子供からしたら恐怖体験だと思うけど、楽しい想い出よりも、深く記憶に刻まれると思うんです。ファンタジーであり、ホラーであり、アングラであり。みんなの記憶にトラウマ的に残るような新しい感覚を、Margt ISLANDで表現したいと思っています。

Isamu:ラスベガスのように、いろんなエンターテインメントが乱立していて、その空間にいるうちはバカみたいに楽しいけど、一歩外にでると目の前は砂漠な訳で。現実があるから、非現実に快楽を見出すような。当日はみんなで思いっきり遊びたいですね。

Margt ISLANDの演出として二人が考えているイメージの一部。

ー楽しみですね!今後のMargt ISLANDのビジョン含め、読者にメッセージをお願いします!

Arata:イベントを初めて主催するおじさん2人が、頑張って作る遊園地です(笑)。

Isamu:イベントを作ることを生業にしていないので、至らない点も多々あると思うし、1回目を開催して初めて気づけることもたくさんあると思う。みんなで注意しあいながら、Margt ISLANDを大きくしていきましょう(笑)。継続していくことを目標にしてはいますが、まだなんとも言えないし、今回大コケして、2回目はできませんってなったら、それはそれで伝説かも(笑)。

Arata:リアルな話、この規模の音楽家と映像作家を呼ぶとお金がかかるんです(笑)。しかもみんなには満足いく額のギャラは払えてない中で、快く参加してくれていて。だからチケットはこれ以上安くできない。でもその分、最高のエンターテインメントを提供できたらと思ってます!

ーVJとミュージシャンの組み合わせや、そこでの表現も楽しみですね!

Arata:リアルな話、この規模の音楽家と映像作家を呼ぶとお金がかかるんです(笑)。しかもみんなには、満足のいく額のギャラは払えてない中で、快く参加してくれていて。だからチケットはこれ以上安くできない。でもその分、最高のエンターテインメントを提供できたらと思ってます。

Isamu:現実のあれこれはすべて忘れて、みんなで一緒に遊びましょう!

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October 15, 2023 at 08:26PM
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