ヤママユガが作る淡い緑色のまゆから採取される「天蚕(てんさん)糸」を活用した新商品開発を目指し、服飾系専門学校生がビジネスプランを競うコンテストが、天蚕糸の特産地である長野県安曇野市の穂高交流学習センター「みらい」で開かれた。審査の結果、富裕層を対象に、サウナで入浴後に着用するラウンジウエアに生かすプランが最優秀賞を受賞した。
市や観光協会などでつくる市海外プロモーション協議会の主催で2月25日に開かれ、東京、大阪、福岡の専門学校生2人1組の計10人が参加。学生たちは2022年夏に安曇野を訪れて天蚕について学習し、オンラインで議論もしながらプランを練り上げた。審査員は太田寛市長や天蚕、服飾関係者らが務めた。
最優秀賞は、中原拓斗さん(25)=ESMОD JAPОN2年=と梛野(なぎの)結花さん(20)=大阪文化服装学院2年=のプラン。2人は「透湿性や保温性がある天蚕糸のラウンジウエアは天然の良さがはだで感じられ、夏は涼しく冬は暖かい」と力説した。サウナ施設での販売や貸し出しを想定し、価格は一着19万8000円とした。
太田市長は「ターゲットにはインバウンド(訪日外国人)で長期滞在する富裕層や若い人も考えられる。サウナは(遠隔地で働き休暇も取る)ワーケーションのスペースとしてもいい」と評価した。
また、天蚕糸が持つ成分「セリシン」を美容に活用し、タオル地のフェイスパック製品を作るプランが「TENSAN DESIGN賞」を受賞した。
天蚕糸は独特の光沢と優美な風合いがあり、その希少性から「繊維のダイヤモンド」とも呼ばれる。同市穂高地区で200年以上の歴史がある伝統産業だが、高齢化による担い手不足などの課題もある。【武田博仁】
March 07, 2023 at 07:01AM
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一着19.8万円? 「繊維のダイヤ」で作るラウンジウエアを提案 - 毎日新聞
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